木曽森林鉄道 日本に最後まで残った森林鉄道(王滝森林鉄道 上松~本谷48.1km、軌間762mm)
木曽谷には、かつて多くの森林鉄道が存在しました。 それらを総称して木曽森林鉄道と呼びますが、順番に廃止されてしまいました。 最後の頃まで残り、一番有名だったのが、王滝川に沿って走る王滝森林鉄道です(上の地図の赤線)。 木曽森林鉄道=王滝森林鉄道というイメージが定着しました。 王滝森林鉄道の王滝本線は、中央線上松駅横の貯木場から本谷まで48.1kmの長大な路線でした。 この森林鉄道(略して「林鉄」)は、檜(ひのき)を始めとする木材の輸送=「運材」が主たる目的ですが、山で働く林業関係者や地元の住民輸送も「みやま号」などの旅客列車で担っていました。 特に王滝村の一番奥にある集落「滝越」は林鉄が唯一の交通手段だったので、村の中心地「田島」まで通学列車「やまばと号」で小中学生輸送もしていました。 その他に、沿線にあった関西電力のダムや発電所への資材・人員輸送も林鉄を使って行われていました。 この森林鉄道が廃止されたのは、昭和50(1975)年5月30日です。 (一部区間はその後もしばらく存続しましたが・・・) 私は、木曽森林鉄道へ「さようなら林鉄」の日を含め6回訪問していますので、写真でご紹介します。(何回か同行した友人Nさんの写真協力も得ました) |
木曽森林鉄道の写真の目次です。 右欄の 駅名などをクリックすれば、その付近の写真がご覧になれます。 | |||
駅名 | 距離 km |
おもな写真の内容 | ↓ここをクリックしてください。 |
上松 | 0.0 | 木曽森林鉄道の中心地。貯木場、機関庫の中の機関車、みやま号の到着 | 上松1・上松2 |
鬼淵 | 0.8 | 鬼淵鉄橋、運材車の入換風景(突放入換)、可愛らしい制動車 | 鬼淵1・鬼淵2 |
桟 | 3.1 | 桟貯木場、運材列車 | 桟 |
沼 | 6.6 | みやま号車内から撮った沼駅 | 沼 |
大島 | 11.6 | 大島付近を走る「みやま号」(車内から)、関西電力の機関車車庫 | 大島 |
二子持 | 14.6 | 御岳湖畔を走る運材列車 | 二子持 |
崩越 | 17.5 | (写真はありません) | |
田島 | 20.6 | 王滝村の中心地の最寄り駅「田島」の様々な風景 | 田島1 |
田島~松原 国民宿舎から俯瞰撮影 王滝川に沿って走る運材列車 | 田島2(国民宿舎から俯瞰) | ||
松原 | 23.2 | 松原スポーツ公園に「せせらぎ線」が復活。森林鉄道フェスティバルを開催 | 松原 |
崩沢 | 24.0 | 崩沢鉄橋を走る運材列車、木曽森林鉄道のダイヤ | 崩沢 |
大鹿 | 25.6 | 木曽森林鉄道最大の操車場の様々な風景、運材車の入換、大鹿付近の地図 | 大鹿1 ・大鹿2 |
大鹿のすぐ近く、有名な大鹿淵のアーチ橋を渡る列車 | 大鹿淵 | ||
大鹿から分岐する鯎川線の除雪列車 | ウグイ川線 | ||
大鹿の近くにあった「氷ヶ瀬」貯木場 | 氷ヶ瀬 | ||
大鹿~下黒沢にあった紅葉のきれいな「椀貸せ淵?」と「日向淵」を走る列車 | 椀貸せ淵 ・日向淵 | ||
下黒沢 | 30.4 | 有名な下黒沢鉄橋を渡る「みやま号」 | 下黒沢 |
下黒沢~滝越にあった木材を積み込むための集材側線 | 滝越3(集材線) | ||
滝越 | 32.8 | 林鉄のむら「滝越」全景、雪の白川支線、滝越付近の地図 | 滝越1 |
滝越から、営林署の合宿所「蘇水寮」への連続木橋の支線を走る列車(雪景色) | 滝越2(蘇水寮) | ||
滝越近くの上黒沢鉄橋を走る列車、蘇水寮の支線、滝越駅全景 | 滝越4(上黒沢) | ||
滝越から田島まで走っていた通学列車「やまばと号」 | 滝越5(やまばと号) | ||
一ノ瀬 | 39.0 | (写真はありません) | |
土浦 | 43.1 | 三浦ダムの貯水湖畔を走る「みやま号」(車内から) | 土浦 |
本谷 | 48.1 | 終点の本谷へ48.1kmを3時間20分かけて到着した「みやま号」、林鉄のダイヤ | 本谷 |
さようなら林鉄 | 1975(昭和50)年5月30日に「さようなら林鉄」記念式典が開催されました。 | ||
上松で飾り付けをしたボールドウィン機関車、桟付近を走る記念列車 | さようなら林鉄1 | ||
田島駅での式典、ボールドウィンを先頭に記念列車が出発 | さようなら林鉄2 | ||
鯎川線 | 王滝森林鉄道の廃止後も、しばらく残った鯎川(うぐいがわ)線---昭和51年夏 | 鯎川線(砂利沢・黒淵・樽ヶ沢・助六) | |
鯎川(うぐいがわ)線---廃止直前の姿---昭和52年夏 | 鯎川線(坊主岩・助六) | ||
番外編 | 南木曽の福沢桃介記念館に保存されている63号 | 桃介記念館 | |
尾張旭に保存されていた仮名書きの「サカ井」33号 | 尾張旭-サカ井 | ||
赤沢自然休養林に復活した木曽森林鉄道(1987/昭和62年に復活した直後) | 林鉄復活・赤沢 |