木曽森林・番外編-3 林鉄復活・赤沢 番外編1-桃介へ 番外編2-サカ井へ
この地図は20万分の1「飯田」の一部です。 国土地理院 昭和43年3月30日発行より 木曾森林鉄道が復活した赤沢自然休養林の位置を●で記入しました。昔は上松から鬼淵を経由して赤沢まで木曽森林鉄道が走っていました。 |
上松町観光協会HPの赤沢散策マップより 赤沢森林鉄道:森林鉄道記念館~丸山渡1.1km 上松~赤沢間は、1916(大正5)年に小川森林鉄道として開通した、木曽森林鉄道で最も古い路線でした。1966(昭和41)年に廃止となりましたが、1985(昭和60)年に赤沢の地に復活し、伊勢神宮の御用材運搬をしました。そして1987(昭和62)年から乗車運行が開始されました。 |
番外編-赤沢① 1987(S62).8.14 木曽森林鉄道が赤沢に復活したという知らせを受け、鉄道写真休眠中の私も早速お盆休みに出かけました。 (この年の鉄道撮影は、この1回だけでした) 上松から「おんたけ交通」のバスに乗り、小川森林鉄道の廃線跡を眺めながら森林浴発祥の地・赤沢自然休養林を訪ねました。 元気に運行しているSAKAIの機関車を見て感激しました。 木曽谷を訪問するのは、木曽森林鉄道のさようなら運転(1975/S50.5.30)以来で、12年ぶりでした。 |
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番外編-赤沢② 1987(S62).8.14 呑曇淵(ドンドンブチ)に沿って走る列車です。 私は王滝森林鉄道48.1kmを全線乗車しましたが、これだけの景観が見られるところは数少なかったという印象です。赤沢はわずか1.1kmにもかかわらず、変化に富んだ路線です。 |
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番外編-赤沢③ 1987(S62).8.14 トロッコ列車を俯瞰しました。 この当時はいろんなところへ立ち入り自由でしたので、斜面をよじ登って俯瞰撮影をしました。 SAKAI WORKSのNo.131号が客車を引っ張って走ってきました。丸山渡から森林鉄道記念館に向かう列車です。 |
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番外編-赤沢④ 1987(S62).8.14 丸山渡に向かう列車です。 SAKAI WORKSのNo.86号がB型客車を牽引しています。客車には「みどり」のサボもあり、木曽森林鉄道現役時代そのままといった感じがします。 赤沢に復活して間もない頃は、木曽森林鉄道で活躍した機関車2両(No.86・131号)とB型客車2両(11・17号)が使用され、その他に車体新造したオープン客車2両が使用されていました。 |
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番外編-赤沢⑤ 1987(S62).8.14 木橋越しに、擁壁上を走る列車を見上げました。 ブロック積みでなく、丸石積みの擁壁だったら、もっと現役の木曽森林鉄道らしくなるのでしょうが・・・ |
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番外編-赤沢⑥ 1987(S62).8.14 No.86号とB型客車が木橋を渡ります。 ↓No.131号の単機も続行運転で続きました。 |
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番外編-赤沢⑦ 1987(S62).8.14 N0.131号の単機回送です。 この当時は丸山渡に機回し線がなかったため、丸山渡に向かう列車はDL(No.86)+客車4両、そのすぐ後ろをDL(No.131)単機が続行し、丸山渡でNo.86を切り放し、No.131を客車に連結しました。 逆の森林鉄道記念館に向かう列車は、No.131+客車4両、続行でN0.86単機という運行パターンでした。 続行運転は、現役時代の木曽森林鉄道でも頻繁に行われていましたので、昔の想い出に浸ることができました。 |
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番外編-赤沢⑧ 1987(S62).8.14 終点の丸山渡です。 機回し線がなかったので、到着した列車が向こう側の機関車(86号)を切り放し、手前側に131号を連結しました。 左に分岐する線路は、この先ウルシ沢の方まで0.6km程度復活したようですが、歩いてないのでわかりません。 |
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番外編-赤沢⑨ 2010(H22).10.9 上の写真⑧の23年後の丸山渡です。 赤沢へは何度も訪問しましたが、これが私にとって赤沢の最新画像です。 機回し線ができ、機関車の付け替えができるようになったので、機関車は1両で足りるようになりました。 機関車を見るとSKWではなく、HKWと書いてあります。木曽森林鉄道の現役時代から使用されていた酒井の機関車が老朽化したため、北陸重機で1996(平成8)年に新造された機関車ということです。排気煙突がやたらに高いことを除けば、木曽森林鉄道に昔からいた機関車だと言われても納得してしまいます。 |
←番外編-赤沢⑩ 1987(S62).8.14 No.131号の引く客車列車が丸山渡を出発しました。 |
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↓番外編-赤沢⑪ 1987(S62).8.14 続いて続行運転のNo.86号の単機回送が出発しました。 |
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番外編-赤沢⑫ 1987(S62).8.14 森林鉄道記念館前に展示されたボールドウィンの機関車です。 木曽森林鉄道といえば、なんと言ってもこの機関車ですね! 通常は記念館の中に保管されていますが、時々引っ張り出されて展示されています。 |
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番外編-赤沢⑬ 1987(S62).8.14 ボールドウィン機関車を斜め前から見ました。 この付近は高台になっていて、昔の森林鉄道の線路は、この右下の駐車場付近にあったようです。 |
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番外編-赤沢⑭ 2010(H22).10.9 森林鉄道記念館です。 何度も記念館を訪問していますが、記念館をまともに撮った写真がありませんでした・・・ この中には、木曽森林鉄道で活躍した様々な車両が保存されています。 左には、可愛らしいモーターカーが顔をのぞかせてくれました。 |
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2014(H26).12.3up | |
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参考図書:「木曽谷の森林鉄道」 西 裕之著・NEKO PUBLISHING 1987(S62).8.31発行