津島軽便堂写真館

立山砂防軌道1/4 千寿ヶ原入換 2:千寿ヶ原SB 3:千寿ヶ原→樺平 4:樺平→千寿ヶ原  立山砂防R編

立山地方では、立山カルデラの崩壊土砂による常願寺川氾濫の災害から富山平野を守るため、90年以上前から砂防工事が行われ、現在も継続中です。詳細は立山カルデラ砂防博物館をご覧ください。

この砂防工事(=砂防ダム建設)の資材・人員輸送用に造られたのが「立山砂防軌道」です。
軌間610mmのトロッコ路線で、昭和初期に開通し、驚くことにまだ現役で活躍しています。
この立山砂防工事専用軌道の概要は立山砂防事務所のホームページをご覧ください。(運行動画もご覧になれます)

私がこの立山砂防軌道を知ったのは、鉄道模型趣味282号(1971.12発行)[ナローゲージモデリング・1976発行に再録]です。
北陸の私鉄めぐり旅行をした1972(昭和47)年8月に訪問しました。
 上の地図は、国土地理院1/20万「高山」S44.8.30発行の一部です。
 砂防軌道を青で薄くなぞり、駅(連絡所)に印を付け、駅名を青で記入しました。 赤の数字はスイッチバックの数を示します。
 当時は、千寿ヶ原から水谷まで18kmで、スイッチバックが41ありました。特に、樺平を出てすぐのところは18段連続スイッチバックでした。
 千寿ヶ原-(3.6)-中小屋-(2.0)-桑谷-(2.3)-鬼ヶ城-(3.8)-樺平-(6.3)-水谷  ( )内は駅間キロ数。スイッチバックのため、見た目より距離が長い
 なお、現在は危険箇所(絶景箇所)を新設トンネルで短絡したため、千寿ヶ原〜水谷17.7km、スイッチバック38となっています。
立山砂防@

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

前日は小杉駅近くのユースホステルに宿泊しましたので、北陸線と富山地方鉄道を乗り継いで、たぶん9〜10時頃に立山駅に到着したと思います。

立山駅のすぐ近くに、砂防軌道のトロッコ軌道がありました。早速、事務所へ行って列車への便乗と撮影のお願いをしたら許可されました。午前の列車は出発したあとで、次は昼過ぎに出発するから、時間までにここへ来るようにと言われました。

出発時間まで千寿ヶ原構内で入換風景を撮りました。
トラックから貨車へセメント袋を人海戦術で積み替えていました。活気のある風景です。人がたくさん写っていると楽しくなります。
KATOWORKSが入換に活躍していました。
立山砂防A

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

線路を強調して撮ってみました。

線路幅610mm(2feet)です。
立山砂防B

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

トラックの積荷が減り、だいぶ貨車に積み込まれたようです。
立山砂防C

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

セメント袋の積み込みが一段落して、入換の開始です。

なかなか良い感じですね!
 
立山砂防D

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

入換中です。

KATOWORKSにつかまった誘導係のおじさんが良い味を出していますね!
立山砂防E

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

別のボンネットトラックがやって来ました。
また、セメント袋の積み込み再開です。


お社の鳥居の前を左へ曲がっていく線路が本線路で、41回スイッチバックして水谷へつながっています。
立山砂防F

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

モーターカーの登場です。

熊野簡易軌道のモーターカー「堀川ちゃん」(立山砂防で廃車になったのを「けいてつ協会」が譲り受け、熊野簡易軌道で活躍中)とよく似ていますが、この写真は39年前に撮っています。

熊野簡易軌道の「堀川ちゃん」本体かどうか分かりませんが、堀川工機製であることは間違いないと思います。
立山砂防G

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

モーターカーの次は、目玉が飛び出したような機関車です。
 
立山砂防H

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

入換中のKATOWORKSが貨車を推進してやってきました。
山へ向かう次の列車で運搬するため、一旦留置線に待避させます。


右側の目玉が飛び出したような機関車の台枠に文字が書いてありますので、拡大して読むと↓「MATUOKA」と書いてありました。

松岡産業製の機関車です。
   
立山砂防I

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

セメント袋を積み込んだ貨車を押していきます。
立山砂防J

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

トタン屋根の車庫?の前に機関車2台がそろいました。
立山砂防K

千寿ヶ原 1972(S47).8.25

千寿ヶ原構内を俯瞰しました。

千寿ヶ原スイッチバックの線路脇から下を向いて撮った写真です。




千寿ヶ原構内の入換風景を夢中で撮っていたら、お昼近くになったようです。
水谷・樺平方面から列車が戻ってきます。続きは→立山砂防2
 2011(H23).10.22up
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参考図書:鉄道模型趣味282号('71.12月号)、ナローゲージモデリング(1976.4月) 共に機芸出版社発行
       知られざるナローたち(レールガイ別冊・1981.8月) 丸善出版発行