津島軽便堂写真館

名古屋の臨港線 2/4 (東臨港・白鳥線)  東臨港線へ  西臨港線へ  西名古屋港へ

写真を追加してリニューアルしました。2020(R2).7.3

東臨港線⑬ Nさん撮影

名古屋市電
築地口~築三町 1971(S46).2

東臨港線の上を、名古屋市電20系統西稲永行きの1911号が走ります。
臨港線を跨ぐ部分は専用軌道になっていました。
この路線は1971(昭和46)年12月1日に廃止になりました。廃止後、この線路用地は道路の拡幅に使われたようです。
撮影場所のすぐ左下には、地下鉄の名港車庫が出来ていました。
東臨港線⑭

名古屋港 1982(S57).1.16

前頁①~⑬から11年後の名古屋港です。
臨港線を跨ぐ陸橋
(上の写真⑬の右端)から南を見て撮りました。
DE10の貨物列車が名古屋港に到着しました。
この頃は、国鉄の貨物列車の衰退期で、名古屋港に到着する貨物列車の本数もグッと少なくなり、1日3往復しか走っていませんでした。
それでも、この列車が到着すると、どこからともなく大勢人が集まって入換を始めました。
東臨港線⑮

名古屋港 1982(S57).1.16

夕暮れの名古屋港駅の全景です。
レールが光ってなかなか良い感じでした。


現在、この場所は結婚式場(アルカンシエル)と遊園地(シートレインランド)になっています。
臨港線はこの写真を撮った陸橋の反対側(北側)までに短縮されました。
東臨港線⑯

名古屋港 1982(S57).1.16

機関車DE10の両側に貨車をつないだ入換列車です。

上の写真⑮の奥のほうで、海に近づいて撮りました。
このカーブを曲がっていくと、西埠頭、中央埠頭へ行きます。
東臨港線⑰

名古屋港 1983(S58).3.19

上の写真⑮と同じ場所から、左の方を望遠で見た風景です。

上の⑭~⑯の1年2ヶ月後です。
1982(昭和57)年11月のダイヤ改正で、名古屋港への貨物列車は2往復に減りました。
それでも、まだ貨車はたくさん留置されていました。
東臨港線⑱

名古屋港 1983(S58).3.19

臨港線を跨ぐ陸橋から見た貨車の入換風景です。
上の写真⑭とほぼ同じ位置から撮っています。
東臨港線⑲

名古屋港 1983(S58).3.19

貨車を両側につないで入換をしています。
大きな船も泊まっていました。
2020(R2).7.3
写真を整理していたら、東臨港線の写真が見つかりましたので、以下5枚追加します。


東臨港線⑳-1

名古屋港 1983(S58).3.19

名古屋港駅構内を、中川運河を挟んだ西岸から見ました。
(上の写真⑲の位置を右から見た構図になります)
露出に失敗したので、だいぶ色補正しました。
東臨港線⑳-2

名古屋港~堀川口 1982(S57).1.16

貨物線を、名古屋港駅から中央埠頭を通り過ぎ、堀川口駅に向かう途中の風景です。
この場所のすぐ背面に可動橋(跳上橋)があり、そこから南を見ました(下の地図参照)
↓国土地理院1/5万
 「名古屋南部」S43.3発行より

東臨港線を
赤色、名古屋市電を緑色で塗りました。
東臨港線⑳-3

名古屋港~堀川口 1982(S57).1.16

名古屋港の可動橋です。
名古屋港跳上橋と呼ばれ、国の登録有形文化財と近代化産業遺産に認定されました。
東臨港線⑳-4 名古屋港~堀川口 1982(S57).1.16

現役時代の可動橋(跳上橋)です。
レールが光っているので、現役であることがわかります。
名古屋港~堀川口間は1980(S55).10.1廃止となっていますが、廃止後も1983(S58)年頃までは名古屋港駅分岐扱いで存続していたそうです。


 
四日市港の可動橋は→四日市付近の貨物
↓東臨港線⑳-5 名古屋港跳上橋 2014(H26).11.2

貨物線廃線後も、可動橋は保存されています。
名古屋港へ出かけたときに、横の道路橋から撮りました。
「'80貨物時刻表」鉄道貨物協会発行より
昭和55年10月ダイヤ改正の名古屋港線と白鳥線のページです。
臨港線の貨物輸送末期の頃の貨物時刻表です。
なお「'82貨物時刻表」昭和57年11月ダイヤ改正号では、
・稲沢~名古屋港は2往復に減
  名古屋港→ 稲沢
   13:40    14:15
   17:59    18:34
  稲沢 →名古屋港
    8:38     9:12
   14:35    15:05
・稲沢~白鳥の貨物列車は廃止
 (八幡信号場~白鳥が廃止)

また「'84貨物時刻表」昭和59年2月ダイヤ改正号では、
・稲沢~名古屋港は1往復に減
  名古屋港→ 稲沢
   15:00    15:37
  稲沢 →名古屋港
    8:56     9:29

臨港線の貨物輸送は衰退の一途をたどっていきました。

なお、昭和45年10月の中央線ダイヤを見ますと、山王信号所から東臨港線・白鳥線に入っていく列車が12往復+不定期1往復ありました。
戻り(山王→稲沢)の5本は単機回送になっていますので、貨物列車は、私の推定によれば
稲沢→白鳥6本、白鳥→稲沢3本
稲沢→名港6本、名港→稲沢4本です
合っているかどうかは分かりません。
東臨港線(21) railbusさん撮影

名古屋市電 1969(S44).1.26
日比野~中央卸売市場前

東臨港線の支線:白鳥線と平面交差する、名古屋市電1460号の西稲永行きです。
交差部の北西側から撮った写真で、この左側が白鳥貨物駅です。
前頁の地図参照)

名古屋市電のこの路線は1974(昭和49)年2月16日に廃止され、白鳥貨物線のほうは1982(昭和57)年11月15日に廃止されました。
東臨港線(22) railbusさん撮影

白鳥線白鳥付近 1969(S44).1.26

平面交差部に顔を出したディーゼル機関車DD13です。

上の写真(21)と同じ場所です。
貨物線は一見複線にみえますが、向こう側が八幡信号所に向かう本線路で、手前側のDD13がいる線路は、白鳥駅構内の入換用引き上げ線です。
この列車も、入換中の列車です。


こちらのブログに→山王~白鳥配線図が掲載されています。
東臨港線(23)

白鳥線白鳥付近 1974(S49).2.10

名古屋市電08で掲出した写真の再掲です。
上の写真(21・22)の右側、貨物線を渡ったところから撮った写真です。
貨物線との平面交差部を貨物線から見ます。
写真奥の方が白鳥(貨物)駅です。
隣接して白鳥貯木場があり、この貯木場へ木曽の檜などの木材を運搬するために造られたのが「白鳥駅」です。
その後、中央卸売市場が開設され、白鳥駅の少し奥に「名古屋市場駅」が出来、鮮魚・野菜などの輸送なども行われました。
輸送のトラック化により名古屋市場駅は1978(S53)年に廃止、白鳥駅と貨物線は1982(S57)年に廃止となりました。この頃はまだ貨物列車が走っていたのに、写真を撮らなかったのを悔やんでいます。
  2020(R2).7.3renewal
  2013(H25).6.3up
津島軽便堂Topページへ戻る        東臨港線へ   西臨港線へ   西名古屋港へ  次のページ(臨港線3)

参考図書: 「'80 貨物時刻表」社団法人 鉄道貨物協会 昭和55.10発行