屋久島の森林鉄道 4/5  小杉谷→小杉谷線終点   屋久島1へ 屋久島2へ 屋久島3へ  屋久島5へ

屋久島(49)  

小杉谷事業所跡 1976(S51).11.9

小杉谷製品事業所跡です。
線路のすぐ脇に「屋久杉と共に」という記念碑が建っていました。
昭和45年に閉鎖されたということですから、閉鎖6年後の姿です。
写真右奥のほうに小杉谷の集落があったようですが、このとき既に原っぱになっていました。

屋久杉(樹齢1000年以上が屋久杉です。1000年未満は小杉だそうです)の切り株のモニュメントがありました。

その下に細かい字で何か書いてあります↓
屋久島(50)  
小杉谷事業所跡 1976(S51).11.9

小杉谷製品事業所の由来が書いてありました。上の写真の中央やや右下に書いてあった言葉です。
下の地図●(50)の位置にありました。
↓荒川〜小杉谷線終点の地図
この地図は、国土地理院 1/5万 屋久島東北部S47.12.28発行
屋久島(51)  

小杉谷山荘付近 1976(S51).11.9

小杉谷製品事業所跡を通り過ぎ、奥のほうへ歩いていくと、モーターカーに出会いました。
突然走ってきたのか、停まっていたのか思い出せません。
荒川で見た屋久島電工のモーターカーよりだいぶ小型です。
小杉谷山荘用に運行されていたモーターカーと思われます。

撮影場所不明ですが、たぶん小杉谷山荘の近くだと思います。
(下の写真(52)とは違う場所のようです)
屋久島(52)

小杉谷山荘付近 1976(S51).11.9

この写真は、小杉谷山荘の目の前で撮ったものです。
左側に小杉谷山荘がありました。

上の写真(51)と同じモーターカーの後ろ姿です。
モーターカーには大勢乗っています。
これから山を下っていくようなムードでした。

上の地図の●(52)の位置です。
屋久島(53) 1976(S51).11.9 

小杉谷山荘〜小杉谷線終点

小杉谷山荘を通り過ぎ、奥地へ向かって歩きました。
鉄橋の向こうに鉄橋が見えます。

勾配を稼ぐために、川に沿って線路は蛇行しながら少し登ります。

推定位置:上の地図の●(53)
↑屋久島(54) 小杉谷山荘付近? 1976(S51).11.9 

吊り橋がありました。奥地へ向かう線路から撮っています。
← 屋久島(55) 小杉谷山荘〜小杉谷線終点1976(S51).11.9

所々に屋久杉がそびえ立つ中、終点を目指して歩きます。
 屋久島(56・57) 小杉谷山荘〜小杉谷線終点1976(S51).11.9 終点を目ざす途中の風景です(上流側を見ています)。
 屋久島(58・59) 小杉谷山荘〜小杉谷線終点1976(S51).11.9 これらも終点を目ざす途中の風景です(下流側を見ています)。
↑屋久島(60) 小杉谷山荘〜小杉谷線終点 1976(S51).11.9

 終点近くに側線がありました
← 屋久島(61) 小杉谷山荘〜小杉谷線 終点1976(S51).11.9

 この木橋を通り過ぎ、カーブを曲がるとまもなく終点です。
 上の地図で●(61)の地点です。

この手前で、ウィルソン株・縄文杉への登山道が分岐していました。
帰りに時間があれば縄文杉を見て帰ろうと思いながら、とりあえず線路に沿って終点を目指します。
(結局帰りも行かず、縄文杉を見ずに帰ったことが心残りでしたが、後で調べると、ここから縄文杉までは急坂の登山道を往復4時間程かかると書いてありましたので、時間的にも体力的にも無理でした。)
屋久島(62)

小杉谷線終点 1976(S51).11.9

黄色い機関車に再会しました。

朝、荒川で見送った黄色い機関車に、また会うことが出来ました。

荒川から歩くこと約9km、遂に小杉谷線の終点の集材所に到着しました。
何時頃に到着したかは覚えていませんが、途中での撮影時間を考えれば、昼過ぎ頃でしょうか?

上の地図で●(62)の地点です。
屋久島(63)

小杉谷線終点 1976(S51).11.9

上の方にはワイヤーが張られ、屋久杉(掘り起こされた土埋木?)が吊り下げられていました。

荒川で見送ったときには、この貨車に大勢の作業員が便乗していましたが、この周りには誰もいませんでした。
山の中へ入っていって作業中だったと思われます。
屋久島(64) 1976(S51).11.9

小杉谷線終点・集材所

機関車の先にトタン屋根があり、その向こう側の斜面には木材がいっぱい転がっていました。
いずれ貨車に積んで、「乗り下げ」により荒川まで運ばれると思われるのですが、この日ではなさそうです。
屋久島(65)

小杉谷線終点 1976(S51).11.9

機関車の前(終点側)から撮りました。
機関車の後方に小屋がありました。
屋久島(66)

小杉谷線終点 1976(S51).11.9

線路の終端部です。
ここから先は、道も線路もありません。伐採の終わった山が連なっていました。
頑張って歩いたわりに、何かあっけない幕切れのような気がしました。
しかし、線路の果てまで到達したことで満足し、しばらく休憩した後、ここまで来た線路を引き返しました。
小杉谷山荘からここまで誰にも会うことなく到着し、ここでも誰にも会わず、帰りも結局小杉谷山荘まで人の姿を見ることはありませんでした。

次ページは小杉谷線終点→荒川の帰路です。屋久島の森林鉄道最終回です。
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