屋久島の森林鉄道 3/5  荒川→小杉谷     屋久島1へ 屋久島2へ  屋久島4へ 屋久島5へ

屋久島(31) 荒川〜小杉谷 1976(S51).11.9

荒川から小杉谷に向かって歩いていると、運良く、前方から貨車が走ってきました。
下り勾配を利用しての貨車単独の自力走行です。カーブの手前ですから、ロープを引っ張って減速しています。
これぞトロッコ!という感じです。往きに積んでいた荷物を何処かで降ろして、荒川へ戻っていくようです。
↓屋久島(32) 荒川〜小杉谷 1976(S51).11.9

左の写真の後ろ姿です。
貨車には4人乗っていました。往きの貨車には、もっと大勢が乗っていたはずですが・・・
何処かへ何人か置き去りにしてきたということは、もう一度荷物を積んで戻って来る可能性が・・・
屋久島(33)

荒川〜小杉谷 1976(S51).11.9

自力走行の貨車が通り過ぎてしばらくすると、緑色の機関車が単機のバック運転で坂を下ってきました。

屋久島(34)

荒川〜小杉谷 1976(S51).11.9

上の(33)の列車(単機回送)の通り過ぎたところです。

鉄橋を渡り、急カーブを曲がり、坂を下っていきます。

どのあたりか全く記憶にありませんが、左下の地図から推定(鉄橋+急カーブ)すると、●(34)地点と思われます。

鉄橋の上の枕木は、長さがバラバラです。

荒川〜小杉谷付近の地図

この地図は
国土地理院 1/5万 屋久島東北部S47.12.28発行

森林鉄道の軌道は残っていたのですが、地図上の記号は、森林鉄道等の記号ではなく、幅員1.5m未満の道路を示す点線になっていました。

写真と地図から撮影場所を勝手に推定し、●(3X)と記入しました。
括弧内の数字は、ここで撮った写真の番号に該当します。
←屋久島(35) 小杉谷 1976(S51).11.9
上の写真を撮ったあと、この場所に到着しました。たぶんここが小杉谷線と石塚線の分岐点だと思います。荒川を先に出発したと思われる登山客が前方にいました。---推定位置:上の地図●(35)
地図で見ると、ここから右に曲がると鉄橋があり、その向こうに小杉谷製品事業所跡があります。
↓屋久島(36) 小杉谷 1976(S51).11.9
  左の写真の逆方向から見たところです。
↑屋久島(37) 石塚線 1976(S51).11.9
小杉谷の分岐から石塚線方面へ少し入ったところです。取水口のようなものがあり、線路脇にセメント袋が置いてありました。緑の機関車はここまで走り、ここでセメント袋を降ろして戻っていったと思われます。向こう側が小杉谷(分岐)です。石塚線はここまで歩いただけで戻りました。推定位置:上の地図●(37)
← 屋久島(38) 小杉谷付近 1976(S51).11.9
緑の機関車の貨物列車が再び山を登ってきました。下の写真(39)に続きます。
屋久島(39)
 小杉谷付近 1976(S51).11.9

上の(32〜34)で山を下っていった列車が、また貨物を積み込んで戻ってきました。
荒川〜小杉谷は3km弱なので、荒川でのセメント袋積み込み時間と入換時間を含めても、(34)の写真を撮ってから1時間後くらいだと思います。
前後の写真から判断して、この場所は、小杉谷の少し荒川寄りの鉄橋と思われます。
推定位置:上の地図●(39)
山の奥の方へ向かって歩いていたはずなのに、少し戻った位置で撮っています。この列車が来ることを期待して待ち構えていたのでしょうか? よく覚えていません。
屋久島(40)

小杉谷付近 1976(S51).11.9

上の写真(39)の続きです。
機関車はゆっくり走っていましたので、カメラを換えてカラーで撮りました。
屋久島(41)

小杉谷付近 1976(S51).11.9

緑の機関車が、だんだん近づいてきました。
屋久島(42)

小杉谷付近 1976(S51).11.9

貨車に乗っていたおじさんが、機関車の前のほうに移動してきました。
勾配がきつくなってくるので、砂を撒くためでしょうか?
それとも、分岐点が近づいたのでポイント操作のためでしょうか?
屋久島(43)

小杉谷付近 1976(S51).11.9

上(38〜41)の列車が通り過ぎたところです。
貨車にはセメント袋が積み込んでありました。
屋久島(44)

小杉谷 1976(S51).11.9

上の写真(43)を撮ったあと、 列車の後を追いかけました。
追いつくはずはないのですが・・・

前方に列車が停まっていました。
よく見ると、貨車の後ろの台車がポイントのところで脱線したようです。

先端軌条の密着が悪かったのか、列車の振動で先端軌条が少し動いたのか分かりませんが、一番後ろの台車だけ異線進入してしまったような感じでした。
屋久島(45) 小杉谷 1976(S51).11.9                屋久島(46) 小杉谷 1976(S51).11.9
 ポイントの手前まで少しバックすることにより脱線復旧しました。 
屋久島(47)

 小杉谷 1976(S51).11.9

脱線復旧した列車は、小杉谷から石塚線のほうへ入っていきました。
ここは上の写真(35)と同じ場所です。従って上の地図では●(35)の位置です。
この写真を撮ったあと、私は右へ別れていく小杉谷線を歩いて行きました。
ネガを見ると、次の写真には小杉谷事業所跡の記念碑が写っていますが、それは次ページでご紹介します。
その前に、この列車を対岸から撮った写真がありましたの下に掲載します。
屋久島(48)  1976(S51).11.9

小杉谷事業所跡付近から 

小杉谷製品事業所跡の記念碑(次ページ)を通り過ぎて、対岸を見ると、緑色の機関車が見えました。
この工事現場で、セメント袋を降ろしていたようです。
このあたりは、川を挟んで小杉谷線と石塚線が並行して走っているところです。
機関車が停まっている場所は、上の写真(37)の位置です。従って上の地図では●(37)の位置です。

写真の順序が若干前後しましたが、次のページは、小杉谷製品事業所から終点までです。
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