お堀を走っていた頃の 瀬戸電  大津町〜土居下  堀川・本町へ大曽根へ矢田へ尾張瀬戸へ

瀬戸電お堀区間の地図  名鉄はいろんな鉄道会社を合併していますが、瀬戸線もその一つで、合併前は瀬戸電気鉄道=瀬戸電でした。
今でも合併前の愛称で呼ばれているのは、瀬戸電ぐらいです。(瀬戸電と呼ぶのは年寄りだけかな?)
本線と唯一線路がつながっていない独立した路線であることも、その理由の一つかもしれません。
瀬戸線も、今では本線に負けない近代的な路線になりましたが、35年ほど前までは旧型電車が走るローカル色豊かな鉄道でした。

特に、名古屋城の外堀を走っていた堀川〜土居下(左地図の赤線)は見どころいっぱいでした。その写真をご覧ください。
このお堀区間が廃止になったのは1976(S51)年2月で、1978(S53)年3月に600Vから1500Vへ昇圧、同年8月に栄町乗り入れ開始し 、近代的な鉄道に生まれ変わりました。

左の地図は、国土地理院発行1:25,000「名古屋北部」S47.8.30発行より(地下鉄を青い点線で記入)
大津町駅  瀬戸電 大津町@

大津町  1972(昭和47)年6月

お堀区間が廃止になるまで、瀬戸電の終点は堀川でしたが、ほとんどの列車はこの大津町駅で折り返しました。
大津町駅が瀬戸電の実質的なターミナルでした。

大津橋(大津町駅の上に架かる橋)から堀川方向を見た写真です。
この電車は旧型の900形ですが、当時の名鉄のシンボルであったパノラマカーと同じ逆富士型の行先表示器とミュージックホーンを付けていました。

線路を歩いているおじさんは草刈りをしていた駅員でしょうか? むし暑さと長閑さを感じるよき時代の写真です。
  瀬戸電 大津町A

大津町  1973(S48).3

上の写真@の逆方向から撮っています。

瀬戸線には個性豊かな車両がたくさんいましたが、この特徴あるスタイルの2220形は旧三河鉄道のガソリンカー改造車ということです。2両いました。
2220形は、1973(S48)年8月に本線から3700系が転入してきたため廃車になりました。
廃車になる約半年前の姿です。

ここで折り返して瀬戸(写真向こう側)に向かいます。
  瀬戸電 大津町B

大津町  1972(S47).9

大津町駅の堀川方面に向かうホーム(瀬戸方面からの降車ホーム)です。

瀬戸線沿線には名門女子大があり、この頃から若い女性客が多く、電車は古かったですが、華やいだ雰囲気がありました。
  瀬戸電 大津町C

大津町〜土居下 1972(S47).6

大津橋から瀬戸方向を見た写真です。
上の写真@の逆方向を見ています。

ガソリンカー改造車2220形です。

写真に写っている橋をくぐると、有名なサンチャインカーブです。
 
瀬戸電 大津町D

大津町〜土居下 1972(S47).6

お堀の中のサンチャインカーブを直角に曲がります。
半径60mの急カーブです。

ここのレールの側面に摩耗防止の油を塗っていた土木現場の人は、ここを「サンチャイン」と呼んでいましたが、何のことか分かりませんでした。
あとで、「3チェーン」がなまったもので、1チェーン=1/80マイル=66フィート≒20.1mなので、3チェーン≒60mで、半径60mのカーブであることに気付きました。インターネットで調べても同様なことが書いてありますので間違いないです。
↓瀬戸電 大津町E

大津町〜土居下 1976(S51).1.23

お堀区間の廃止まであと1ヶ月弱となったときに雪が降りましたので、喜び勇んで撮りに行きました。サンチャインカーブです。上の写真Cに写っている橋の上から撮っています。
運良く759号+702号の特急が走ってきました。
  瀬戸電 大津町F

大津町〜土居下 1976(S51).1.23

廃止約1ヶ月前、雪が降った日です。
左上の写真Dとほぼ同じ位置です。

3700系も本線から転入していました。

瀬戸線で写真を撮ってる人をそれまで滅多に見なかったですが、さすがにこの日は大勢(数人)の人が写真を撮っていました。 
  瀬戸電 大津町G

大津町〜土居下 1976(S51).1.23

サンチャインカーブの少し土居下寄りのSカーブです。

この奥がサンチャインカーブです。

上の写真Fの逆方向から撮っています。

 
H大津町〜土居下 1976(S51).1.23
 サンチャインカーブです。背景に名古屋のシンボル「テレビ塔」が写っています。
I大津町〜土居下 1976(S51).1.23
 上の写真Gの逆方向から見たSカーブです。
J大津町〜土居下 1976(S51).1.23
 これもテレビ塔が写っています。だいぶ土居下寄りで、明和高校近くの橋から撮りました。
   
K大津町 1976(S51).1.23
 上の写真Cの逆方向から見ています。
 大津橋の下の大津町を出発した喜多山行き電車です。
L大津町 1976(S51).1.23
 大津橋から堀川方向を見て撮りました。彼方の線路を跨ぐ橋が本町橋で、その下が有名なガントレットです。次ページをご覧ください。
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参考図書
 「せとでん100年」山田 司・鈴木裕幸著 中日新聞社2005(平成17)年2月発行