津島軽便堂写真館

パノラマカー 定期運行最後の2ヶ月      パノラマカーの最初

パノラマカーが定期列車として最後に運転されたのは、2008(平成20)年12月26日です。
あれから、もう12年になります。アッという間ですね!
定期運行終了後は、イベント列車用に1編成(7011F-白帯車)だけが残されましたが、翌年(2009年)8月30日のイベント列車を最後に、パノラマカーは全て引退しました。

今回は、定期運行最終2ヶ月前から、最終日(2008.12.26)までの写真をアップします。 
最後のパノラマカー①

 新清洲 2008(H20).10.26

7000系パノラマカー定期運行終了の2ヶ月前です。
新清洲に普通列車の須ヶ口行きが到着します。後ろから急行列車が追いかけてきています(前照灯が見える)。

なお、写真①②は7000系のトップナンバー7001編成です。
手前から7001-7052-7051-7002
最後のパノラマカー②

新清洲~丸ノ内 2008(H20).10.26

上の写真①の続きで、新清洲を出発したパノラマカーを後追いで撮りました。遠くに名古屋駅の高層ビル群が見えます。

7001編成は、この2日後の10/28に舞木検査場へ入場し、7001号先頭部の原形復元工事を行いPhoenixエンブレムを取付け、11/9に一度限りの復活運転を行った後、7001-7002の先頭車2両が舞木検査場に保存されました。
その写真は、また別の機会に・・・
最後のパノラマカー③

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).11.12

舞木検査場の下を走る7000系パノラマカー、伊奈発東岡崎行きの普通列車です。定期運行最後の日まで、毎朝8時37分頃ここを通りました。

7000系の最盛期には6連10本、4連14本の計24編成116両の仲間がいました(他に75000系6連12本の72両も在籍)が、最末期のこのときには、4連3本の12両だけが残りました。7011F・7041F・7043Fの3本です。
写真は7043Fです。
最後のパノラマカー④

青塚~勝幡 2008(H20).11.16

3編成残った7000系のうち、7011Fはこの約1ヶ月前に白帯を復活し、白帯復活のイベント列車を10/19に犬山線で運行しました。その後も各線で白帯パノラマカーのイベント列車が運行され、11/16には津島・尾西線にもやってきました。
津島~森上で運転された「いちょう号」の写真は、
 →尾西線のパノラマカー参照
最後のパノラマカー⑤

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).11.19

この当時の私は、舞木検査場に勤めていて、藤川駅から舞木検査場までは自転車通勤でした。
毎朝8時37分頃にパノラマカーに出合っていたので、パノラマカー最後の頃は重い一眼レフデジカメを毎日カバンに入れて通勤するようになりました。
藤川~舞木検査場間の適当な場所でパノラマカーを撮影してから出勤していました。(自分で「通勤撮影」と名付けました)
最後のパノラマカー⑥

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).11.20

藤川宿の外れにある津島神社の鳥居と一緒に撮りました。

津島神社は、私の地元・津島が総本社で、東海地方を中心に全国に三千社あると言われています。
最後のパノラマカー⑦

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).11.21

白帯の7011Fと舞木検査場です。
パノラマカーは7011F、7041F、7043Fの3本だけだったので、3日に一度くらいは白帯車(7011F)が来ました。
最後のパノラマカー⑧

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).12.9

曇った日は、線路の北西側(線路と舞木検査場の間)から撮りました。
天気が良いと完全逆光になる場所です。
最後のパノラマカー⑨

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).12.11

7043Fの7044号を真横から撮りました。
最後のパノラマカー⑩

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).12.18

朝、少し霧が出ていたので、いつもの列車が幻想的な感じになりました。
最後のパノラマカー⑪

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).12.19

同じ列車(8:37頃に通る東岡崎行き普通)を少しずつ場所を変えながら撮りました。
最後のパノラマカー⑫

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).12.24

定期運行ラストランの2日前です。

この日の朝の東岡崎行き普通列車は、白帯の7011Fでした。
最後のパノラマカー⑬

名電山中~藤川 「通勤撮影」
 2008(H20).12.24

定期運行ラストランの2日前の続きです。

通り過ぎた白帯7011Fを後追いで撮りました。
これが通勤撮影の最後です!
2008(平成20)年12月26日、パノラマカーの定期運行最終日を迎えました。
最終日は、残っていたパノラマカー7011F、7041F、7043Fが3本とも運用につき、各々の最後の列車には「定期運行ラストラン」のヘッドマークを付けて走りました。その中で一番遅い時間まで走ったのが7041Fの東岡崎20:29発の岩倉行でした。 これがパノラマカー定期運行最終列車となりました。
最後のパノラマカー⑭

新安城 2008(H20).12.26 19:43

この日は舞木検査場へ出勤し、帰りはいつも通り藤川18:55発の列車に乗り、東岡崎で途中下車。とりあえず改札前の名鉄産業の飲み屋で、おでんを肴にお酒を立ち飲みし、19時半頃にホームへ上がり名古屋方面の列車に乗りました。ここまでは、いつもの生活パターンです。 (ホームには既にパノラマカーを待つ行列ができていました)
新安城で待避中の東岡崎行きパノラマカーとすれ違い、その列車が折り返して、パノラマカー最後の定期列車になります。新安城で途中下車し、待避中のパノラマカーを撮ってから乗り、東岡崎へ戻りました。
最後のパノラマカー⑮

東岡崎 2008(H20).12.26 20:00

東岡崎駅到着直前のパノラマカーの展望室です。

新安城から乗ったパノラマカーは、展望室は混雑していましたが、その他はシート満員程度でした。
この電車は4番線に到着し、1番線に転線して、到着の約30分後に最終パノラマカー岩倉行き普通となります。
最後のパノラマカー⑯

東岡崎 2008(H20).12.26 20:16

東岡崎の名古屋方面ホームは人であふれかえっていました。
「ありがとうパノラマカー・定期運行ラストラン」の記念ヘッドマークを撮ろうとみんな必死でした。
先頭車は通勤ラッシュ並みの超満員だったので、2両目に乗りました。2両目もかなり混んでいましたが、同僚が缶ビールを差し入れてくれたので、通路の奥の方へ入っていって立ち飲みしました。
この電車は20:29に東岡崎を出発、新安城で急行を待避するので、急行に乗り換えて知立へ先行します。
最後のパノラマカー⑰

知立 2008(H20).12.26 20:49

知立へ先着し、パノラマカーの到着を待って撮りました。
各駅には撮影者がいっぱいいました。

この写真を撮った後、この列車に乗り込みました。
最後のパノラマカー⑱

豊明 2008(H20).12.26 21:03

豊明で待避のため10分ほど停車しました。
その間に隣のホームへ行って撮り、また乗り込みました。
最後のパノラマカー⑲

鳴海 2008(H20).12.26 21:21

鳴海駅でも待避したので、降りて撮りました。
鳴海は中線(2・3番線)が待避線(副本線)になっています。

ここまで来ると、中間車でも乗り込むのに苦労するほど混んでいました。
写真を撮った後、苦労して乗り込み、神宮前に向かいました。
最後のパノラマカー⑳

神宮前 2008(H20).12.26 21:40

神宮前では、さよなら出発式が行われ、パノラマカー最後の定期列車が出発しました。
出発式を撮ろうと思って降りたのですが、とても近づける状況ではありませんでした。電車は超満員で乗り込むこともできず、そのまま人混みの頭越しに見送りました。
ありがとう パノラマカー
この後パノラマカーは、1編成(7011F)だけがイベント列車用に残されましたが、翌年(2009年)8月30日を最後に引退しました。

名鉄資料館で「パノラマカー登場50周年写真展」を開催しその内容を名鉄HPにアップしましたが、資料館閉館に伴い削除されましので下記をご覧ください。
名鉄資料館で開催した特別展
  パノラマカー1  パノラマカー2
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参考図書:
   「名古屋鉄道車両史-下巻」 清水武・田中義人著 アルファベータブックス 2019(R1).9.10発行
   「PANORAMA CAR ありがとうパノラマカー」名古屋鉄道監修・公式写真集 中日新聞社 2009(H21).4.10発行
   「パノラマ☆ファンタジー」 小林弘雄・林 英樹・和田 浩 著 パレード 2008(H20).12.20発行
   「名鉄パノラマカー」 徳田耕一 著 JTBキャンブックス 2001(H13).2.1発行
   「パノラマカー栄光の半世紀」 徳田耕一 著 JTBキャンブックス 2009(H21).3.1発行
   「僕はパノラマカー」 古池直之 著 2008(H20).1.13発行     などなど