K.Kさん作画
津島軽便堂写真館

あこがれの パノラマカー  津島軽便堂・開設3周年記念   続編へ  中京競馬場へ

津島軽便堂写真館を2010(平成22)年11月26日に開設して3年が経過しました。これを記念して「名鉄パノラマカー」の写真を掲載します。
パノラマカーは50年以上前の1961(昭和36年)にデビューしました。その当時、私は10歳でした。
デビューして間もない頃、新名古屋駅で長い時間待って乗りました。私にそんな知識があったわけでなく、親戚の伯父さんに教えられて、従兄とホームの端で一緒に待っていたのですが、トンネルの中に四ツ目のヘッドライトが見えたときは「キタゾ!キタゾ!」と、わくわくドキドキしました。ミュージックホーンを鳴らしながら、真っ赤な電車がホームに入ってきたときは感動しました。 (こちらで聞けますミュージックホーン)
それから48年間、名鉄の看板電車として活躍し、多くの人々に惜しまれながら2009(平成21)年に引退しました。
パノラマカーは、私が48年間いつもお世話になり(少しはお世話もしましたが・・・)、一番好きな電車です!!
パノラマカー① 2006(H18).4.9

各務原線・市民公園前~新那加

桜の中を走るパノラマカーです。
春爛漫という感じですね!
薄紅色の桜には、赤いパノラマカーがよく似合いました。

新境川の堤防は花見の名所です。毎年賑わっていますが、パノラマカーが今はもういません。


長い間、鉄道写真の休眠時代を過ごしていましたが、パノラマカー引退のカウントダウンが始まった頃、パノラマカーを追っかけて撮影活動を再開しました。
パノラマカー② 2006(H18).4.9

市民公園前~新那加

見事な桜並木です。

パノラマカーは走らなくなりましたが、赤い電車はまだ走っています。
桜には赤い電車です。

向こう側の鉄橋を通る、旧国鉄ツートン色も桜に似合うと思いますが、白やステンレスは桜と一緒に撮ってもパッとしませんね!
パノラマカー③ 2007(H19).4.6

名古屋本線・笠松~木曽川堤

笠松の桜並木です。

上の写真①②の1年後です。
この当時は、パノラマカーの本線運用がだいぶ減っていて、特に土休日ダイヤでは昼間の走行がない状態でした。
従って平日に、会社を休んで撮りに行きました。
パノラマカー④ 2007(H19).4.6

笠松~木曽川堤

上の写真③が岐阜で折り返して来ました。快速急行豊橋行きで、この当時の数少ない花形運用でした。

桜並木の後方には、残雪の伊吹山が見えます。
会社を休んで行った甲斐があったというものです。
パノラマカー⑤ 2008(H20).3.29

笠松~木曽川堤

また、笠松の桜です。
上の写真③④の1年後です。
7001編成6連時代の最後の活躍を撮りに出掛けました。
4月に入ってすぐ、7001編成は中間車2両を廃車にして、4両組成化されましたので、これが7001F-6連の最後のお客を乗せて走る列車でした。


6連のパノラマカーは、この日まで7編成走っていましたが、翌日から4編成が運用から外れ、残り3編成に減りました。
ほどなく、6両編成が消え、4両編成のみが3本残り、そしていよいよこの年の年末にパノラマカー定期運行最終日を迎えました。
パノラマカー⑥ 2008(H20).3.29

笠松~木曽川堤

木曽川の鉄橋を渡る7001編成6連時代の最後です。

土休日は名岐間を朝1往復だけ走ったP6(パノラマ6連)のスジでした。上の写真⑤の折返し列車です。回送で須ヶ口まで戻りました。
この年は、桜が早めに咲いたので、何とか7001F-6連に間に合いました。

この木曽川沿いも、昼間は花見客で賑わうのですが、まだ午前中の割と早い時間ですから、閑散としていました。
パノラマカー⑦ 2008(H20).3.16

 津島~日比野

津島軽便堂ですから、津島のパノラマカー写真も出さねばなりません。
ということで、津島を出発するパノラマカーです。自宅から徒歩15分の撮影地です。
来年(2014/H26)1月23日に開通100周年を迎える津島線ですが、津島線にパノラマカーが登場したのは1967(昭和42)年4月10日で、私が高校生のときでした。このときは嬉しかったです。
津島駅が高架になったのは1968(昭和43)年5月で、やはり高校生でした。

津島以南は尾西線になりますので、この写真は尾西線を走るパノラマカーということになりますが、100年前に津島線が開通した当時、尾西鉄道の津島駅の少し南東に、名古屋電気鉄道の新津島駅ができたということですから、パノラマカーがいる付近に新津島駅があったと思われます。
幻の新津島駅の写真は→名鉄資料館
津島線100周年記念展でご覧になれます。
パノラマカー⑧

 津島駅 2008(H20).3.16

津島駅2番線に到着するパノラマカー急行知多半田行きです。
上の⑦の列車が、佐屋で折り返して来ました。
この列車は、津島線内のみ急行で、須ヶ口から普通に変わるという、変則運用でした。
いつも利用している津島駅ですが、津島駅で撮った写真はあまりありません・・・
パノラマカー⑨

中部国際空港 2005(H17).10.16

パノラマカーとミュースカイです。
この年にデビューした2000系ミュースカイは、グッドデザイン賞を受賞し、1ヶ月間限定でグッドデザインのGマークを付けて走りました。
この日が、私の一眼デジカメデビューの日でした。ニコンのD50を買ってすぐに撮りに出掛けました。
実は、それまで25年以上同じカメラを使っていて、カメラもレンズも老朽化していました。鉄道写真休眠時代でしたが、それでもたまには電車を撮っていました。しかしポジ写真を撮りっぱなしで拡大して見ることもありませんでした。ある日たまたま拡大して見たらピンボケで、遡って調べたら10年くらい前からピンボケ写真のオンパレードでした!!(T_T)。
レンズ(ズーム)も自分の目も老朽化していて、ピントが合っていませんでした・・・
というわけで、あわててデジカメを買ったら、ピントを合わせなくてもオートフォーカスで写ってくれて感激しました。順番が前後してますが、この頁の中で最初に撮った写真です。
パノラマカー⑩ 2005(H17).11.20

広見線・善師野~西可児

愛知県・岐阜県の県境、愛岐トンネルに入るパノラマカーです。

広見線の撮影名所でしたが、パノラマカー引退後はあまり訪れる人もいないようです。
パノラマカー⑪ 2006(H18).8.28

 善師野~西可児

愛岐トンネルです。

上の写真⑩の9ヶ月後に訪問しました。
カレンダーで調べると、この日は平日ですから、会社を休んで撮りに出掛けています。
平日の方がパノラマカーの運転本数が多かったのです。
パノラマカー⑫ 2006(H18).8.28

 善師野~西可児

愛岐トンネルです。
すぐ上の写真⑪の数秒後です。
反対側からもパノラマカーです。
目の前ですれ違いました。

ちょうどこの辺りでP6がすれ違うダイヤになっていました。
パノラマカー⑬ 2006(H18).8.28

 善師野~西可児

本当はこんな写真が撮りたかった・・・

何度も通えばこんなシーンが撮れたのでしょうが、ここは家から遠くて・・・

上の写真⑪を使って、合成写真を作ってみました。⑫の手前のパノラマカーが目の前に現れて、約20秒後の後ろ姿を貼り付けました。手前のパノラマカー(内海行き)が20秒くらい早く来てくれれば、こんな写真が撮れたはずですが・・・

定年退職の半年後からパート勤めを始め、今は週に3日このトンネルを潜って通勤しています。家からここまで1時間半くらいかかり、通勤で疲れてしまいますが・・・
パノラマカー⑭ 2006(H18).8.28

 西可児~可児川

可児川の鉄橋を渡るパノラマカーです。
緑の中に赤い電車はよく映えました。
パノラマカー⑮ 2006(H18).8.28

 善師野~西可児

田圃の案山子に見送られて、パノラマカーが走ります。
パノラマカー⑯ 2008(H20).3.22

津島線・青塚~勝幡

津島線のパノラマカーです。

春うららの線路脇にはタンポポが咲いていました。
パノラマカー⑰ 2008(H20).3.22

 青塚~勝幡

勤め帰りのお客さんを乗せたパノラマカーが、まもなく勝幡駅に到着します。

素晴らしいデザインのパノラマカーの中でも、四ツ目のヘッドライトとミュージックホーンは格別でした。いつまでも記憶に残っています。
3周年記念パノラマカーは、これにて終了です。

パノラマカーの写真は他にもたくさんありますので、またいつか続編を掲載します。

2011/平成23年に名鉄資料館で開催された「パノラマカー登場50周年記念写真展」の模様は
こちら(特別展示室)をご覧ください。
 続編想い出のパノラマカー
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パノラマカーの本:
   「PANORAMA CAR ありがとうパノラマカー」名古屋鉄道監修・公式写真集 中日新聞社 2009(H21).4.10発行
   「パノラマ☆ファンタジー」 小林弘雄・林 英樹・和田 浩 著 パレード 2008(H20).12.20発行
   「名鉄パノラマカー」 徳田耕一 著 JTBキャンブックス 2001(H13).2.1発行
   「パノラマカー栄光の半世紀」 徳田耕一 著 JTBキャンブックス 2009(H21).3.1発行
   「僕はパノラマカー」 古池直之 著 2008(H20).1.13発行     などなど