津島軽便堂写真館

想い出の パノラマカー (パノラマカーNo.2)パノラマカーの全盛期

津島軽便堂館開設3周年の「あこがれのパノラマカー」の続編です。
地元に住んでいながら、名鉄の本線系(1500V線区)の写真はほとんど撮っていませんでしたが、パノラマカーの写真だけは少しありました。それを拾い集め古い順にご紹介します。
まずは1970~1984(昭和45~59)年のパノラマカー全盛期です。
パノラマカー 2-①

黒田~木曽川堤 1970(S45).1

この日、雪が降ったので喜び勇んで写真を撮りに出かけました。
まだ鉄道の知識があまりなかった頃だったので、木曽川付近に行けば名鉄と国鉄が掛け持ちで撮れると思って、この付近に出かけたと思います。
7500系パノラマカーが雪煙を上げて走ってきました。
カラーネガで撮りましたが、だいぶ変色していたのでフォトショップエレメンツで修正しました。
パノラマカー 2-②

黒田~木曽川堤 1970(S45).1

しばらくすると、雪がやんで青空になりました。
7500系パノラマカーです。
展望室の上にフロントアイが未設置の原形スタイルです。

パノラマカーの運転台から前方下部は死角になるため、駅を出発するとき構内踏切があると運転士は安全確認ができません。その死角を解消するためにフロントアイが設置されました。
当時の名鉄は支線区の駅に跨線橋はなく、ほとんど構内踏切でした。支線直通用の4両組成のパノラマカー(1967/S42年登場の3次車)からフロントアイが設置され、既存車にも順次後付けされましたが、7500系は本線運用が中心だったため設置が後回しになりました。
パノラマカー 2-③ 1977(S52).4.2

東岡崎~岡崎公園前

春爛漫の岡崎公園です。花見客で賑わっていました。
乙川の鉄橋を渡るパノラマカーです。

鉄橋の向こうに太い煙突が見えます。この当時は紡績工場でもあったのでしょうか。今は大型スーパーになっています。
ご覧になった方から連絡があり、これは三龍社の製糸工場の煙突だったそうです。(H27.2.11追記)
←パノラマカー 2-④ 東岡崎~岡崎公園前 1977(S52).4.2

岡崎城の天守閣から見た、岡崎公園の桜とパノラマカーです。
↓パノラマカー 2-⑤ 東岡崎~岡崎公園前 1977(S52).4.2

鉄橋の横でも撮りました。
当時、ここを通る列車の半分以上がパノラマカーだったと思います。

パノラマカー 2-⑥

 内海 1980(S55).4.26

内海駅へ初めて入ったパノラマカーです。
知多新線・野間~内海は1980(昭和55)年6月5日に開通しました。
それに先立ち試運転が行われたのですが、初めて列車が走ったのがこの日です。
まず、レールの錆落としのためにデキ400形の重連が走りましが、その機関車が左端に写っています。
撮影日不詳でしたが、
はなぶさに集まる仲間たち
に掲載された駅長さんの知多新線試運転の写真から日付が特定できました。

知多新線の航空写真撮影用(名鉄の宣伝パンフレット用)に7500系パノラマカーも入ってきました。(上空をヘリコプターが飛んでいました)
パノラマカー 2-⑦

 内海 1980(S55).4.26

上の写真⑥の反対側から見ました。
この日の記憶は定かでありませんが、デキが走ることを知っていて内海まで来たはずです。上記「はなぶさ・・・」の写真を見ますと、この日デキが最初に新線区間を走り、そのあとAL車が入線していたようです。私は出足が遅かったせいか野間から内海まで線路脇を歩きましたが、試運転列車に遭遇できませんでした。写真を見ると内海で撮ったこの2枚と、このデキが内海から戻るところを新線区間の途中で撮っただけです(デキの走行写真は後日)。それまでデキはパンタを下ろして休憩です。
パノラマカー 2-⑧

 呼続~桜 1980(S55).7

流し撮りの練習に行きました(結局練習だけで終わり、まともに撮れた写真はありませんが・・・)。
「高速」の7500系豊橋行きです。

1977(S52).3~1990(H2).10は全車一般車の「特急」を「高速」という種別に変更しました。(有料の座席指定特急が「特急」を名乗りました)
その頃の「特急」には、4両組成のパノラマカーが使われましたので、6両組成の7500系にとっては「高速」が花形運用だったわけです。
パノラマカー 2-⑨⑩ 呼続~桜 1980(S55).7

↑7500系の高速岐阜行きと、
←7000系の急行豊橋行きです。
  左の写真に写っている跨線橋の上から流し撮りの練習をしました

7000系よりあとにできた7500系は低床化して車両性能をアップしました。
運転台の高さは同じなので、7500系は運転台が高くなったような印象を受けます。上と左の写真を見比べていただくと違いがわかると思います。
7500系の展望室の屋根から運転台窓下までの寸法が長くなっています。

7500系は高性能で他のSR車と連結できないことと、床面高さ990mmの低床車(7000系は1150mm)だったことが災いし、7000系よりも4年早く2005(平成17)年に全廃されました。
(なお、最近の名鉄電車の床面高さは1100mmで、ホーム高さを1070mmにして段差を小さくするバリアフリー化を進めています)
パノラマカー 2-⑪ 栄生~東枇杷島 1984(S59).2.7

大雪が降りましたので早起きし、出勤途中に栄生で途中下車しました。
パノラマカー 2-⑫ 栄生 1984(S59).2.7

展望室の窓が真っ白のパノラマカーも走っていました。
パノラマカー 2-⑬

 栄生 1984(S59).2.7

屋根の下のホーム上も真っ白です。名古屋地方では滅多にないことです。よほど冷え込んで粉雪が横殴りに降ったのだと思います。
屋根の下にいるお客さんが傘を差しています!

この写真を撮ってから、会社へ出勤しました。
パノラマカー 2-⑭

 須ヶ口 1984(S59).2.8

上の写真⑪~⑬の翌日です。
この日も少し早起きして、出勤途中に須ヶ口で途中下車しました。
2日連続の雪景色は、名古屋地方では珍しかったです。

7700系の高速豊橋行きが須ヶ口を通過し、佐屋行きのパノラマカーが須ヶ口に到着します。
新川車庫の右の方には、展望室の窓が真っ白なパノラマカーも止まっています。
須ヶ口の構内踏切から名古屋方向を見た写真です。
パノラマカー 2-⑮

 須ヶ口 1984(S59).2.8

上の写真⑭の続きです。

須ヶ口の津島線ホームへ入るパノラマカーです。
本線よりも津島線が先にできたので、この当時名古屋方面から津島線のホームへは真っ直ぐ入る線形になっていました。
パノラマカー 2-⑯

 西浦 1984(S59).3.11

蒲郡線の西浦で交換するパノラマカーです。
白帯車は有料特急の差別化を図るため、この2年前の1982(昭和57)年3月から登場しました。
有料特急「三河湾号」と「名古屋号」の交換です。
この当時の蒲郡線は、それなりに観光客も乗っていたのです。私も会社の宴会で形原温泉に来たついでに撮りました。
パノラマカー 2-⑰

名電山中~藤川 1984(S59).6.16

麦畑の向こうを走る7500系パノラマカーです。
麦も収穫の時期を迎え、この季節は初夏ですが麦秋と呼ぶそうです。

今は、この後ろの山に舞木検査場ができています。麦畑も田圃になりました。

このすぐ近くの東海道・藤川宿には、松尾芭蕉の「ここも三河 むらさき麦の かきつばた」という句碑がありますが、ここに写っているのは「むらさき麦」(穂が紫色)ではなく、普通の麦だったようです。
パノラマカー 2-⑱

名電山中~藤川 1984(S59).6.16

この写真も7500系パノラマカーです。
山綱川の鉄橋を渡っています。


♪麦は泣き 麦は咲き 明日へ育ってゆく♪
紅白歌合戦で中島みゆきが歌ってましたね!
パノラマカー 2-⑲

名電山中~藤川 1984(S59).6.16

この写真は7000系パノラマカー白帯車です。
左隅にもパノラマカーが少しだけ写っています。
この当時、ここを通る列車の8割くらいはパノラマカーでした。
パノラマカー 2-⑳

名電山中~藤川 1984(S59).6.16

7500系パノラマカーと5200系がすれ違います。
この左側の山を削って、写真の13年後=1997(平成9)年に舞木検査場が完成しました。


左の写真の24年後の2008(平成20)年に同じ場所で撮ったのが↓下の写真です。

パノラマカー 2-(21)

名電山中~本宿 1984(S59).6.16

名電山中駅のホームから撮りました。
HL3730系の伊奈行き普通が出発してすぐ、7500系の岐阜行き高速が顔を出しました。
パノラマカー 2-(22)

名電山中~本宿 1984(S59).8.15

狭いホームの西枇杷島駅を通過する白帯特急です。

このページの写真を振り返ってみると1984(昭和59)年に何回も撮っていることがわかりました。
この年(1984)の年末にパノラマカーの後継のパノラマDX(8800系)が登場し、それ以降、名鉄の顔としての役割はパノラマカーDXへ、そして1988(昭和63)年に登場したパノラマsuper(1000系)へ譲ることになりました。

この写真以降のパノラマカーの活躍については、また後日掲示します。
 2011/平成23年に名鉄資料館で開催された「パノラマカー登場50周年記念写真展」の模様は
こちら(特別展示室)をご覧ください。
パノラマカーの歴史がよくわかります
次頁 中京競馬場のパノラマカー
津島軽便堂Topページへ戻る  P1 あこがれのパノラマ   P3 中京競馬場1  2015(H27).1.1up

パノラマカーの本:
   「PANORAMA CAR ありがとうパノラマカー」名古屋鉄道監修・公式写真集 中日新聞社 2009(H21).4.10発行
   「パノラマ☆ファンタジー」 小林弘雄・林 英樹・和田 浩 著 パレード 2008(H20).12.20発行
   「名鉄パノラマカー」 徳田耕一 著 JTBキャンブックス 2001(H13).2.1発行
   「パノラマカー栄光の半世紀」 徳田耕一 著 JTBキャンブックス 2009(H21).3.1発行
   「僕はパノラマカー」 古池直之 著 2008(H20).1.13発行     などなど