津島軽便堂写真館

豊橋鉄道 豊橋市内線 2/2      豊橋市内線1      渥美線

2005(H17)年4月1日の名鉄岐阜地区600V線区全廃により、800形1両と780形全7両の計8両が豊橋鉄道へ譲渡されました。共にVVVFインバータ制御の最新鋭車両です。これにより、豊橋市内線の車両が一気に近代化されました。780形が岐阜で過ごしたのは7~8年、800形は5年弱なので、既に両者とも豊橋での在籍期間のほうが長くなり、すっかり豊橋の顔になりました。
豊橋市内線(27) 駅前 2005(H17).8.4

運転開始直後の元名鉄800形です。この2日前に、この場所で盛大に発車式が行われたそうです。
↓市内線(28) 赤岩口 2005(H17).8.4

運転開始直後の元名鉄780形です。最初から全面広告電車でした。
豊橋市内線(29) 名鉄岐阜工場 2005(H17).4.25

岐阜地区600V全廃により、新しい電車は他社へ譲渡されました。その第1陣として、801号と781号がこの日の深夜に豊橋へ向けて輸送されました。この約3ヶ月半後に801号は豊橋市内を走りました(上の写真27)
豊橋市内線(30) 名鉄岐阜工場 2005(H17).4.25

岐阜工場の奧で、クレーンで吊り上げられ、トレーラーに乗せられる781号です。
搬出時の写真は →岐阜市内線5でもご覧いただけます。
豊橋市内線(31)

 駅前 2005(H17).10.2

お祭りの神輿と出逢った801号です。
800形運転開始から2ヶ月後の風景です。

インターネットで調べると、羽田八幡宮の手筒花火の神輿のようです。
豊橋市内線(32) Nさん撮影

 駅前 2010(H22).9.12

駅前電停は、1998(H10)年2月にペデストリアンデッキの下(写真右側)へ移動し、乗換がとても便利になり、デッキの上がお立ち台(有名撮影地)になりました。
豊橋市内線(33)

駅前~駅前大通 2012(H24).8.11

ペデストリアンデッキのお立ち台から撮りました。豊橋市内線の主力として活躍する780形です。

名鉄時代と比べると、先頭の連結器が撤去され、スカート付近の開口部がなくなったので、正面の印象が異なります。最初から全部広告電車なので、広告がないときはどんな色になるのか分かりません・・・
豊橋市内線(34)

駅前~駅前大通 2009(H21).10.31

2008(H20)年12月に登場した低床式三連接車T1000形です。
「ほっトラム」という愛称がつけられ、この年にローレル賞を受賞しました。
授賞式は10/25に行われ、それからしばらくの間、受賞記念のヘッドマークをつけて運行しました。
豊橋市内線(35)

駅前~駅前大通 2012(H24).8.11

ほっトラムが駅前電停を出発し、元都電の3500形とすれ違います。
豊橋市内線(36)

駅前~駅前大通 2014(H26).2.8

T1000形ほっトラムと800形パト電が顔を合わせました。
駅前電停ホームから眺めました。

801号は豊橋転属7年後の2012(H24)年から、パト電「とよはし安全安心号」になりました。
豊橋市内線(37)

駅前~駅前大通 2010(H22).4.24

滅多に見られない3200形(元名鉄580形)の基本塗装です。
3203号は、現在、ビール電車用、おでんしゃ用の専属電車で、それに使われない期間だけの限定運用です。
絵手紙電車の系統板を付けて走っていました!
豊橋市内線(38) 駅前 2012(H24).8.11

ビール電車20周年のマーク付きです。ということは1992(H4)年から豊橋鉄道のビール電車が始まったわけです
! 私は20年目にやっとビール電車デビューしたことになります。(それ以来、ほぼ毎年参加していますが・・・)
豊橋市内線(39) 駅前 2014(H26).8.9

左の写真の2年後です。腰回りの模様がだいぶ違います。ビール電車は「昔ッから、決まッとる」のキリンビールがスポンサーです。
(おでんしゃはアサヒビールです)
豊橋市内線(40)

駅前大通 2016(H28).8.27

去年のビール電車です。
ビール電車は人気があり、なかなか予約が取れません!
この日の午前中に、知人から「貸切ビール電車に欠員ができた。今日の夕方だけど・・・」という電話が入り、「よろこんで!」と参加しました。
豊橋駅へ集合時間より少し早く着いたので、西日を浴びたビール電車の回送が撮れました。

ビール電車は、平日は18時、20時発の2便が運行され、土休日は昼便が1便追加されます。
豊橋市内線(41)

運動公園前 2016(H28).8.27

ビール電車は、駅前~運動公園前間4.7kmを20分程度かけてゆっくり走り、そこで30分ほどトイレ休憩です。線路1本の電停のため、奥の方に停車し、通常の電車は手前側で折り返します。

「ボクも乗りたいよー」「ビール電車はボクが大人になってから乗ってね!」という会話が聞こえてきそうです・・・
豊橋市内線(42)

赤岩口 2015(H27).1.24

ビール電車の次は「おでんしゃ」です。

おでんしゃは、平日夜に1往復ですが、土休日には昼便が運行されます。その昼便の勤めを終え、一旦車庫に戻ってきました。
↑豊橋市内線(43)

 駅前 2014(H26).2.8

赤提灯が心を揺さぶりますね!
「おでんしゃ」には赤提灯と赤のれんが良く似合います。
おでんしゃは、このとき初参加で、以後ほぼ毎年参加しています。(予約は他力本願ですが)
←豊橋市内線(44)

駅前~駅前大通 2017(H29).1.15

豊橋市内に珍しく積雪がありました。
お昼少し前の駅前風景です。801号のパト電の後ろを「おでんしゃ」のお迎え回送が走ってきました。
この日は「おでんしゃ」昼便に乗るために豊橋まで来ました。
豊橋市内線(45)

おでんしゃ車内 2017(H29).1.15

日曜日の「おでんしゃ」昼便の車内です。みんな昼から飲める幸せを味わっていました。
この日は、豊橋で珍しく積雪があり、名鉄・JRが遅れたため、「キャンセルしてもキャンセル料不要」と豊橋鉄道の受付の方がおっしゃっていましたが、全員出発時間までに集合し、欠席者ゼロでした。

↓おでんしゃのメニューです。
豊橋市内線(46)

運動公園前 2017(H29).2.18

夕闇迫る運動公園前で休憩する10周年記念版の「おでんしゃ」です。

夏のビール電車のヒットにより、冬も始めた「おでんしゃ」も10年になりました。

地元ヤマサのおでんが美味しく、今やビール電車よりも大人気で、予約が困難になっています。
(おでんしゃは、夜1便のため、ビール電車(夜2便)に比べ運転本数が少ないことも一因ですが)


この写真で豊橋市内線を締めくくる予定でしたが、日本一の急カーブ?の写真がないことに気付き、慌てて撮りに行き下に追加しました。
豊橋市内線(47) 赤岩口車庫 2017(H29).5.20

この日、JRさわやかウォーキングが二川駅→葦毛湿原→赤岩口で開催されたので、豊橋市内線の撮影を兼ねて、それに参加しました。
ゴールが赤岩口車庫で、3203号とT1001号が留置され、休憩所として車内が解放されていました。
豊橋市内線(48) 赤岩口 2017(H29).5.20

赤岩口電停はハイキング客で大混雑。
写真右側の歩道に長蛇の列があり、電車に乗れる分だけ係員が電停へ誘導していました。赤岩口~駅前の電車は2両続行運転で増発され、電車もほぼフル動員されていました。
豊橋市内線(49) 井原~赤岩口 2017(H29).5.20

競輪選手?と併走するKEIRIN号です。
3200形は、元名鉄580形で、3両が豊橋鉄道に譲渡され、現在も3両とも元気に活躍しています。
(写真47・49・50)
豊橋市内線(50) 井原 2017(H29).5.20

日本一の急カーブ(半径11m)を曲がる、豊橋名物のお菓子をラッピングしたブラックサンダー号です。
1982(S57)年に井原~運動公園前が単線で開通し、この急カーブもそのときにできました。800形とT1000形ほっトラムは、この急カーブが通れないため運動公園前へ入れません。
豊橋市内線(51)

ココニコ館 2017(H29).5.20

豊橋こども未来館「ココニコ」に保存されている3702号です。
床には急カーブ日本一!?の11m曲線が描いてあります。

左の柱には、昔の豊橋市内線の写真も飾ってありました。

こども未来館は、市民病院の跡地に建設されました。このすぐ近くに、昔は豊橋市内線終点の市民病院前電停があったわけで、ご縁を感じますね!


豊橋市内線は元気に頑張っています。豊橋市や市民が市電を大事に守ってくれていますので、本当にありがたいですね!
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参考図書: 「世界の鉄道'73」 朝日新聞社 1972(昭和47)年10月発行
      「路面電車と街並み 岐阜・岡崎・豊橋」日本路面電車同好会名古屋支部編著 トンボ出版 1999(平成11)年6月発行