富山地鉄 笹津線 綺麗な立山連峰が見える富山平野の中を走っていました
↑国土地理院発行1/20万「富山」S44.10(上1/3)、「高山」S44.8(下2/3)より 赤線が笹津線で、撮影地の最寄り駅に○を付け、駅名を青字で記入しました。 青線は射水線で、緑の線が当時の富山市内線です。 |
富山地方鉄道笹津線は、南富山〜地鉄笹津12.6kmの鉄道(左図の赤線)で、1975(昭和50)年3月31日限りで廃止となりました。 私とNさんが笹津線を訪問したのは、1973(昭和48)年3月22日でした。 富山市内線への直通運転用に造られた、出入口の低いデ5010形が1950(昭和25)年の開業以来活躍していましたが、直通運転は1967(昭和42)年に廃止され、笹津線内の運行だけになっていました。 (なお、射水線にも同じデ5010形が走っていました。) 富山〜笹津の路線は、複雑な経緯があり、富山軽便鉄道により1914(大正3)年に開業。その後国鉄飛越線(現・高山線)の開通により、1933(昭和8)年に一旦廃止になりましたが、富山地方鉄道により再び建設され、1950(昭和25)年に南富山〜大久保町が、1952(昭和27)年に大久保町〜笹津が開通しました。詳細は下記参考図書のRM LIBRARY107「富山地鉄笹津・射水線」をご覧ください。 |
↓富山地鉄笹津線@ 南富山 1973(S48).3.22 Nさん撮影 南富山で出発を待つデ5010形5039号です。 記録がはっきりしませんが、15時前後と思われます。 当時の時刻表で調べても、8〜18時は、「この間約60分毎」と書いてあり時間がはっきりしません。 |
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富山地鉄笹津線A Nさん撮影 上野 1973(S48).3.22 この日は、午前中に高岡市内でNさんと別れ、夜に宿泊地で合流しました。 Nさんは、上の@の5039号に乗り、立山連峰が綺麗に見えたので、上野(うわの)で途中下車しました。 大久保町で交換した5020-5019編成 がやってきました。 |
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富山地鉄笹津線B Nさん撮影 上野〜赤田 1973(S48).3.22 上の写真Aの続きで、上野を出発して赤田に向かう電車です。 立山連峰が綺麗に写っています。 |
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富山地鉄笹津線C Nさん撮影 地鉄笹津 1973(S48).3.22 上のBの列車が、南富山折返し、その列車に上野から乗り、地鉄笹津に到着しました。 |
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富山地鉄笹津線D 大久保町 1973(S48).3.22 これは、私が笹津線で最初に撮った写真です。駅名標が写っていて大久保町ということが分かりました。 南富山から笹津へ向かう途中、交換待ちで、こちらが先着したので反対列車が到着するシーンを撮りました。 |
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富山地鉄笹津線E 大久保町 1973(S48).3.22 Dと同じ列車です。 タブレットを持った駅長が降りてきたお客さんから切符を集めています。 |
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富山地鉄笹津線F 地鉄笹津 1973(S48).3.22 笹津まで乗ってきた電車です。 5018-5039編成でした。 この電車の折返し列車に乗ります。 しばらく停車していましたので、下のGを撮りました。 |
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富山地鉄笹津線G 笹津 1973(S48).3.22 笹津線唯一の電機デキ6502号です。 笹津から敷島紡績の工場へ貨車を運んでいました。 Wikipediaで調べると、庄川水系の小牧ダム建設工事用に、大正末期に製造され、電力会社(庄川水力電気)の専用線で活躍した機関車です。 このデキ6502号の活躍については、 →「はなぶさ」に集まる仲間たち をご覧ください。 素晴らしい写真が掲載されています。 |
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富山地鉄笹津線H 大久保町 1973(S48).3.22 笹津から戻る電車(5039号)の後から、交換した笹津行き電車を撮りました。 |
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↓富山地鉄笹津線I 伊豆ノ宮〜熊野 1973(S48).3.22 上のHを撮って、次の伊豆ノ宮で途中下車しました。 クッキリハッキリの立山連峰をバックに5018-5039編成が左からやってきました。 私が南富山→笹津(折返し)→伊豆ノ宮と乗った電車が、南富山で折り返して来たわけです。 |
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富山地鉄笹津線J 伊豆ノ宮〜熊野 1973(S48).3.22 上の写真Iの続きです。 このすぐ右側が伊豆ノ宮駅です。 |
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富山地鉄笹津線K 伊豆ノ宮〜大久保町 1973(S48).3.22 上のJの次で、伊豆ノ宮を出発し大久保町に向かう電車です。 歩いているのは、その電車から降りたお客さんです。 |
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富山地鉄笹津線L 伊豆ノ宮〜大久保町1973(S48).3.22 上の写真Kの続きです。 下車したお客さんの間に電車が入りました。 |
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富山地鉄笹津線M 伊豆ノ宮 1973(S48).3.22 上の写真を撮った約5分後に、大久保町で交換した南富山行きが来ますので、その電車を撮ってから南富山まで乗りました。 駅名標に「伊豆ノ宮」と書いてありましたので、上の写真I〜Lが伊豆ノ宮付近で撮ったことが分かりました。 この写真が、私が笹津線で撮った最後の写真となりました。 |
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参考図書:
RM LIBRARY 107 「富山地鉄笹津・射水線−デ5000系物語−」服部重敬著 ネコ・パブリッシング 2008.7.1発行
「新・消えた轍7 北陸-ローカル私鉄廃線跡探訪-」寺田裕一著 ネコ・パブリッシング2010.12.29発行