近鉄の軽便電車1   昭和47年・内部線 (四日市〜内部 5.8km、軌間762mm)            北勢線へ
「四日市あすなろう鉄道」発足記念で、内部・八王子線のページをリニューアルします。現在リニューアル途中ですので両ページを掲載しますが、
リニューアル完了後は、このページを含め、近鉄の軽便電車1〜3を削除します。
リニューアル後の頁→近鉄内部・八王子線1

内部・八王子線の地図 近鉄の内部(うつべ)・八王子線は、現在も軌間762mmで残る特殊狭軌線です。
ただし、西日野〜伊勢八王子は1974(昭和49)年7月の集中豪雨で休止に、そのまま1976(昭和51)年廃止になりました。

1972(昭和47)年頃は、今よりも遙かに軽便鉄道らしい路線でした。その頃の写真をご紹介します。

近鉄四日市〜内部(うつべ)内部(うつべ)線5.8km、
途中の日永(ひなが)で分岐し、日永〜伊勢八王子が八王子線2.9kmでした。


左の地図は20万分の一「名古屋」の一部です。
  国土地理院 昭和43年6月30日発行
内部・八王子線を青でなぞり、撮影地の最寄り駅にを付けました。
近鉄四日市駅で標準軌とナローの並び  近鉄内部・八王子線@

四日市 1972(昭和47)年1月26日

「よっかいちーよっかいちー、
湯の山温泉・内部(うつべ)・八王子方面お乗り換え四日市でございます」。

この頃、近鉄四日市駅は地上にありました。
内部・八王子線ホームの隣の湯の山線もかつてはナローゲージでしたが、標準軌の1435mmに改軌されていました。
湯の山線の標準軌と内部・八王子線の762mmが並ぶ風景が間もなく終わろうとしていた頃です。この写真を撮った1〜2週間後に四日市駅の高架化工事が始まり、この並びは見られなくなりました。

線路の幅が約半分で車体も小さいのに、架線の高さは同じで、214号のパンタがよく目立っています。
 
近鉄四日市駅で標準軌とナローの並び  近鉄内部・八王子線A

四日市 1972.1.30

標準軌とナローの横並びが見られなくなる直前です。
線路幅の違いを目とフィルムに焼き付けに行きました。
上の写真@の反対側です。

 
   
内部・八王子線B 四日市 1972.1.26   内部・八王子線C 四日市 1972.1.30
 
近鉄四日市駅での内部・八王子線の入換

1972(昭和47)年頃の内部・八王子線は、 両運転台付の電車+客車1〜2両で運転されていましたので、終点では機関車列車のように、必ず機回し入換が必要でした。(運転台付の制御客車がなかった)。
連結器も自動式ではなく、軽便鉄道らしい朝顔型を使っていました。この時代にあの大近鉄が・・・当時も意外でした。

内部線八王子線とも20分おきに電車が走っていましたので、四日市では1時間に6回も連結・解放・入換を行っていました。
四日市駅には機回し線がなかったので、左の図のような入換を行っていました。

@列車がいないときの状態です。電車(M1)はH番線ホームの奥に待機

A電車(M2)が客車2両(黄色)を牽引し四日市駅I番線ホームに到着

B電車(M2)を切り放してIの奥に突っ込む。Hの奥にいた電車(M1) を入換

C電車(M1)を客車の前に連結。内部or八王子行きの列車として準備完了。

D電車(M1)+客車2両の列車がお客を乗せて出発

E次の列車、電車(M3)+客車2両(黄緑)が四日市駅へ到着。

これ以降はホームが逆になるだけでA〜Eの繰り返し。
  近鉄内部・八王子線D

内部(うつべ) 1972.1.22

内部線の終点・内部です。
駅に隣接して内部・八王子線の車庫がありました。(今でも車庫はあります)
個性的な車両がたくさんいました。

四日市行きの電車が出発しました。


  
  近鉄内部・八王子線E

内部(うつべ) 1972.1.22

内部を出発した列車の後ろ姿です。
連結した客車には運転台がないので、一番後ろは展望席でした。

左下F 内部 1972.1.22
 車庫で洗車中です。
 リベットのゴツゴツ感が良いですね

下G 内部 1972.1.22
 内部に到着する列車です。
 左は留置車両。 
   
  近鉄内部・八王子線H

内部(うつべ) 1972.1.22

内部駅です。連結解放作業を行っています。
231号は正面が曲面になっていて、好きな電車だったです。

左上Fで洗車をしていた電車が、きれいになって車庫から出てきました。その続きの写真です。
  近鉄内部・八王子線I

内部(うつべ) 1972.1.22

内部駅の周りをグルッと一周したら、子供たちが昔懐かしい遊びに興じていたので、それを入れて望遠で撮りました。

電車が停まっているところが内部駅です。
  
   
J内部線 1972.1.30 八王子線沿線の高台から見た内部線
  列車が何処にいるかわかりにくいですが、四日市コンビナートを背景  に走っています。 
K日永〜南日永 1972.3.31
  内部線の列車が天白川の鉄橋を渡ります。
  今はこの鉄橋も頑丈なものに架け替えられてしまいました。
   
L内部 1972.7.26 内部に留置してあった電気機関車 M内部線 1972.7.26 朝顔形連結器(後ろの展望席より)
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