この地図は、国土地理院1/20万「岐阜」S43.2.28発行より

美濃町線は、徹明町〜美濃 24.8km
 徹明町〜梅林が複線、その他は単線
美濃町線の歴史は古く、1911(明治44)年に開業。
開業当初は柳ヶ瀬が始発駅であったが、1950(昭和25)年に徹明町〜梅林の別線を作り、徹明町が始発駅となった(柳ヶ瀬〜梅林は廃止)。
1970(昭和45)年、田神線(競輪場前〜田神)1.4kmの開通と、複電圧車両600形の登場により、新岐阜から直通電車が走るようになった


美濃町線の電車が走っていた区間を青と赤でなぞった。
 青線が600V区間、赤線が1500V区間
主要駅と撮影最寄り駅に○印を付け駅名を記入

美濃町線の新関〜美濃は1999(平成11)年に廃止
 残った徹明町〜関と田神線も2005(平成17)年に廃止された
津島軽便堂写真館

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美濃町線の地図 名鉄美濃町線は2005(平成17)年3月末限りで廃止されたローカル線です。
道路の片隅を走る併用軌道や田圃の中を路面電車が走る風景が、かなり最近まで残りました。
このような風景は、昔は日本の各地に見られたようですが、1960年代に相次いで姿を消していきました。
狭い未舗装道路の片隅を、砂埃を上げながら走る電車を鉄道雑誌で見て、その情景にあこがれていました。その代表が、花巻電鉄鉛線と福島交通軌道線でした。両者は車両も細面で非常に魅力的でした。しかし、花巻電鉄鉛線は1969(昭和44)年に廃止、福島交通軌道線も1971(昭和46)年に廃止されてしまい、結局自分の目で見ることは叶いませんでした。
嬉しいことに、福島交通軌道線がRM LIBRARYで年末に発売されました。→こちら
これを読めば福島交通軌道線の全貌が分かります。涙の出るような素晴らしい写真も掲載されています。
「地方私鉄1960年代の回想」にも素晴らしい写真がたくさんあります。
→花巻電鉄   →福島交通軌道線


私が美濃町線に出会ったのは、約40年前の1972(昭和47)年の春でした。
初めて乗ってみてビックリしました。狭い道路の片隅を砂埃を上げながら走ったり、途中の無人の交換駅で運転士同士が通票交換したり、更には続行運転など、既に消え去ったと思っていた夢のような情景がこんな身近なところに残っていたとは・・・感動しました!
美濃町線に出会って感動した頃の写真をご覧ください。
その後30年以上美濃町線は存続しましたが、1980(昭和55)年以降は私自身が鉄道写真から遠ざかりましたので、あまり写真がありません。
美濃町線@

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

まずは、美濃町線で一番長い津保川の鉄橋です。
堤防に梅が咲いていたので一緒に撮りました。
581号の徹明町行きが通ります。


上芥見〜白金は、道路の片隅を走る併用軌道や、津保川の鉄橋などがあり、美濃町線沿線で一番人気の撮影区間でした。
美濃町線A

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

モ600形の急行電車です。
花巻電鉄の馬面電車を彷彿させる細面のスタイルが魅力的でした。
R80のカーブを曲がり、津保川の鉄橋を渡ります。

600形は、美濃町線の電車を田神線・各務原線経由で新岐阜駅に直通運転するために登場した画期的な電車です。1970(昭和45)年に6両製造されました。これにより、名古屋方面から美濃町線へ行くのが非常に便利になりました。
1500V(各務原線)と600V(美濃町線)の複電圧車両で、新岐阜発の電車は、田神を出発して田神線に入るとすぐにデッドセクションがあり、そこを惰行で通過すると、車両機器が1500→600Vに自動的に切り替わるようになっていました。
美濃町線B

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

津保川の鉄橋を渡る600形です。
上の写真Aの続きです。振り返って撮りました。

美濃町線の鉄橋の横にも橋がありました。これは用水路用の橋で、水路の立体交差です。上に板が渡してありましたのでそこを渡ることができました。

(この橋は数年後になくなりました。サイフォン式に改造され用水は川の下を潜るようになったようです。なお、この用水は山沿いを迂回し上芥見駅の横で美濃町線と合流し、下芥見駅北の枝垂れ桜付近まで美濃町線と並行していました)
美濃町線C

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

山並みを背景に路面電車が走ります。

右が白金駅方面、左に進んでカーブを曲がると津保川の鉄橋です。
美濃町線D

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

狭い道路の片隅を砂埃を巻き上げながら走る光景です。
徹明町行きの電車が走っていきます。
さすがに車の走るところは簡易舗装してありましたが、線路部分は未舗装でした。
 
美濃町線E

 上芥見 1972(S47).4.2

新岐阜行きの急行が上芥見駅を通過します。
左の電柱の横が上芥見駅の待合所です。

私の記憶では、この頃の美濃町線の日中ダイヤは52分サイクルの変則でした。交換駅の間隔からそうなったと思われます。
急行は新岐阜〜美濃(600形)、各停は徹明町〜新関(570・580・590形)で共に52分おきに交互に走っており、徹明町発の列車に接続する形で新岐阜〜野一色(競輪場前〜野一色は続行運転)の区間列車が運行されていました。
→名鉄資料館所蔵のダイヤ参照
北一色に美濃町線の駅と乗務員を管理する幹事区があり、乗務員交替は北一色で行っていました。
 
美濃町線F

 上芥見 1972(S47).4.2

上芥見駅に到着した581号の新関行きです。
ちょうどタイミング良く大勢の人がぞろぞろ歩いてきました。服装からすると、この近所で法事でもあったのでしょうか?
美濃町線G

 上芥見 1972(S47).4.2

上の写真Fの続きです。
新関行きが出発して行きました。

右側のおじさん2人連れが歩いている横が上芥見駅のホームです。
美濃町線H

 上芥見 1972(S47).4.2

美濃行きの急行が上芥見を通過します。
下芥見から専用軌道を走ってきた電車は、上芥見すぐ手前のここから併用軌道に入ります。
 
美濃町線I

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

砂埃を盛大に巻き上げながら走る電車の写真を撮りたくて、135mmの望遠レンズにテレコンバータ(×2)を付けて待ち構えました。
砂埃モウモウという感じがする?まずまずの写真が撮れたかな!と自己満足しています。
美濃町線J

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

上の写真Iの続きです。
上芥見を通過していきます。

砂塵に霞む電車がなかなか良い感じですね!
  
美濃町線K 上芥見〜白金 1972(S47).4.2

砂埃を巻き上げながら走り去る595号です。
上のIJの逆方向を見た写真です。
美濃町線L 上芥見〜白金 1972(S47).4.2

左のKの続きです。自転車の集団が近づいてきました。
美濃町線M

 上芥見 1972(S47).4.2

上芥見駅で客扱い中の581号・徹明町行きです。
日が傾いてきて、それなりの乗降客がありました。
美濃町線N

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

津保川鉄橋近くの竹藪から撮りました。
夕方になり運行パターンが変わったようで、580形の美濃行きがやってきました。
こちらから見て電車の左窓下に続行板(小さな円板)を付けています。

このカーブを曲がると津保川の鉄橋です。
美濃町線O

上芥見〜白金 1972(S47).4.2

この電車は、600形の赤土坂行きです。
上の写真Nの580形美濃行きのすぐ後ろを、続行運転で走ってきました。
   
美濃町線PQ 上芥見〜白金 1972(S47).4.2
 
夕暮れの津保川鉄橋です。結局丸1日上芥見〜白金で過ごしました。
←車内がガラガラですから徹明町行きの電車ですね
↓関方面に向かう電車は、それなりに混んでいました。
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参考図書: 「路面電車と街並み 岐阜・岡崎・豊橋」日本路面電車同好会名古屋支部 編著 トンボ出版1999.6.10発行
        「RM LIBRARY129・130 名鉄岐阜線の電車−美濃電の終焉−」清水 武 著 ネコ・パブリッシング2010.5.1-6.1発行