津島軽便堂写真館

葛生の住友セメント-1   東武・葛生駅近くにあった鉱石運搬鉄道(軌間762mm)

葛生にあった住友セメントの鉱石運搬鉄道は、HPを開設した8年前にアップしました。その後、スキャナを更新し、写真の再読込を行ったので、写真を大幅に追加し、リニューアルしました。

この鉄道の存在を知ったのは「鉄道模型趣味(TMS)-1968年8月号-762mm軌間の採石軌道」として紹介された記事でした。それを読み、機会があれば訪問したいと思いながら年月が経過し、1975(昭和50)年3月に葛生を訪問しました。
「全国鉱山鉄道」
JTBキャンブックスによれば、住友セメント・唐沢鉱山の石灰石をセメント工場に運搬する鉄道でした。
唐沢鉱山~栃木工場3.3km、軌間762mmで途中に信号所が2ヶ所あり、常時そこで列車交換を行う列車本数の多さにビックリしました。それ故、踏切の交通渋滞、騒音などが問題になり、昭和55(1980)年12月に廃止になりました。

その後の鉱石輸送は、地下に埋設したパイプの中を圧縮空気で輸送するカプセルライナーになりました。
国土地理院1/5万「栃木」昭和42.7.30発行より

住友セメント唐沢鉱山鉄道を青線で、起終点と信号所を記入しました。東武会沢(貨物)線を赤線で追記しました。
葛生・住友セメント① 1975(S50).3.15 住友セメント栃木工場

セメント工場の中には東武葛生駅からつながる軌間1067mmのセメント輸送用の引込線と、軌間762mmの鉱石運搬鉄道の線路が入り乱れていましたが、鉱石下ろし場は輸送力増強のため、工場横(北東側)へ移転していました。↓
葛生・住友セメント② 1975(S50).3.15 住友セメント栃木工場

1974(昭和49)年の輸送力増強に伴い、鉱石下ろし場が工場の北東側に設けられました。そこに到着する鉱石輸送列車です。
10t積貨車を10両連結した堂々たる編成です。
葛生・住友セメント③ 1975(S50).3.15

セメント工場を出て鉱山に向かう列車です。
日立製L型10tディーゼル機関車が背中合わせ重連で牽引してます。
TMSの紹介記事では、L1両で小型の貨車を引っ張る写真でしたが、新L型機関車と新型貨車の導入により輸送力の強化が図られていました。

この日は、葛生駅~セメント工場~唐沢鉱山を線路に沿って往復歩きました。
往復で撮った写真を組み合わせ、セメント工場→唐沢鉱山の順に写真を紹介します。
葛生・住友セメント④ 1975(S50).3.15

カーブを曲がり終え、鉱山に向かう列車です。

上の写真③を撮った場所から望遠で後ろ姿を撮りました。
葛生・住友セメント⑤ 1975(S50).3.15

栃木工場へ向かう列車を横から撮りました。
葛生・住友セメント⑥ 1975(S50).3.15

鉱石運搬貨車を真横から見ました。
車輪の位置が両端に寄っていて、見慣れぬ台車構造でした。
連接車を連想させてくれます。
葛生・住友セメント⑦ 1975(S50).3.15

これも、石灰石を満載しセメント工場
に向かう列車です。

L×2の背中合わせで、凸形のようにも見えます。

セメント工場から鉱山に向かって歩いて行くと、頻繁に貨物列車が通り、何処ででも撮れる有難い鉄道でした。
葛生・住友セメント⑧ 1975(S50).3.15

工場へ向かう鉱石輸送列車です。

上の写真⑦を撮った後、通り過ぎた列車を振り向いて撮りました。
葛生・住友セメント⑨ 1975(S50).3.15

最初の信号所を過ぎ、カーブを曲がって鉱山に向かう列車です。

新型のL型機関車が空車を牽引し、鉱山に向かいます。
葛生・住友セメント⑩ 1975(S50).3.15

右端の遥か彼方にセメント工場が写っています。

そこを出発した列車が、ほぼ1/3地点まで来ました。

葛生・住友セメント⑪ 1975(S50).3.15


このSカーブは、ほぼ中間点で、鉱山に向かう列車です。
葛生・住友セメント⑫ 1975(S50).3.15

左の写真を撮ってから振り向くと、この切り通しでした。

葛生・住友セメント⑬ 1975(S50).3.15

切り通しを走る鉱石輸送列車です。
葛生・住友セメント⑭ 1975(S50).3.15

上の写真⑬の線路を挟んで反対側の法面から撮りました。
↑葛生・住友セメント⑮ 1975(S50).3.15

⑭の写真の続きです。鉱石輸送列車が通り過ぎたところを撮りました。斜面の松並木が良い感じでした。
←葛生・住友セメント⑯ 1975(S50).3.15

切り通しを抜けた列車です。まもなく二つ目の信号所に到着します。
葛生・住友セメント⑰ 1975(S50).3.15

信号所を出発してきた列車です。

左上の⑯を撮った後、振り向いて下の⑱⑲の列車交換シーンを撮り、また振り向き、この写真を撮りました。

のどかな風景です。
葛生・住友セメント⑱ 1975(S50).3.15

L型機関車同士が2ヶ所目の信号所で交換です。途中信号所が2ヶ所あり、常にそこで交換していました。

この信号所の隣には、東武の貨物線も左から近づいてきました。
葛生・住友セメント⑲ 1975(S50).3.15

上の写真⑱の続きです。
交換列車が信号所を出発しました。
葛生・住友セメント⑳ 1975(S50).3.15

この鉱山鉄道のハイライト、東武鉄道貨物線との並行区間です。
背景が鉱山鉄道らしくなってきました。
葛生・住友セメント21-1975(S50).3.15

運良く東武の貨物列車が通ってくれましたが、突然現れたので後ろ姿しか撮れませんでした。東武貨物線のほうの本数は少なく、併走は撮れませんでした。




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参考図書: 「全国鉱山鉄道」 岡本憲之著・JTBキャンブックス・2001.10発行