紀州鉱山鉄道   湯ノ口1

  湯ノ口@
湯ノ口 1976.1.12

湯ノ口駅の全景です。前夜の雪でうっすら白くなって610mm幅の線路がはっきり写っています。
複線のデルタ線になっていました。
写真左下が駅の待合所です。川の上にありました。右下方向が小口谷・板屋方面で、左方向が惣房・上川方面です。両方向ともすぐにトンネルでした。
湯ノ口は鉱山の事務所があり、中枢部という印象を受けました。鉱山鉄道に関しても車庫や修理工場があり、中心的な駅でした。
湯ノ口の鉄道施設跡地には温泉ができ、トロッコ列車で訪問できます(下の写真2009年12月)
 
湯ノ口A
湯ノ口 1976.1.12

湯ノ口駅で貨物列車同士が交換しました。
複線の鉄道でしたが、運良く駅ですれ違いました。左が上川方面へ向かう列車で、右が上川方面から来た列車です。
湯ノ口は主要駅でしたので、私が見た列車は、全列車がしばらくの間停車していました。 
貨物列車も貨物扱いをするわけではないですが停車しました。おかげで交換風景が撮れました。
上川方面に向かう貨物列車は空車で、上川方面から来る列車は鉱石満載でした。
写っているトンネルの上部に名称が書いてあります。右から読むと「六号隧道、湯の口口」と読めます。

湯ノ口
B
湯ノ口 1976.1.12

湯ノ口駅に上川行き貨物列車が到着しました。
坑道で使用する資材を運搬する列車のようでした。(後ほど上川構内で資材を積んだこの貨車を見ました)
湯ノ口C
湯ノ口 1976.1.12

板屋行きの定期旅客列車が、惣房から到着しました。

上の方に写っている立派な建物が鉱山の事務所だったと思います。
湯ノ口D
湯ノ口 1976.1.12

板屋行きの定期旅客列車が停車中、上川方面行きの貨物列車(左)が到着しました。
客車列車の右に写っているおばさんは、列車が停車中(数分間)ずっと客車に乗っているおばあさんとお話をしていました。上の写真を見ると到着前から待っていましたので、事前に連絡があったのでしょう。
この客車列車は湯ノ口9:50発で、この列車に乗って私達は一旦板屋へ戻りました。

8:30に湯ノ口へ到着し、9:50の出発まで1時間20分間、構内を動き回って撮った写真を以下に掲載しますのでご覧ください。(湯ノ口E〜M)
 

湯ノ口
E
湯ノ口 1976.1.12

バッテリーロコの登場です。

後ろに写っている本線上のパンタグラフを付けたL型電気機関車よりも、たくさんいました。
私が見た限りでは、L型電気機関車は定期旅客列車と、鉱石輸送(及び空車回送)列車に使用され、その他の雑多な列車と構内入換はバッテリーロコが担当していました。

屋根のない客車を引っ張って、湯ノ口発上川方面行きの列車が出発していきました。
 
湯ノ口F
湯ノ口 1976.1.12

湯ノ口のデルタ線上のバッテリーロコ列車です。

上の写真とは別の列車です。
屋根のない客車がしっかりと写っています。6人も乗っています。
間もなく出発するところです。
右の上川方面へ向かって出て行きました。
トンネルの中の仕事場に向かって行くのでしょうか?
紀州鉱山地図へ   Topへ戻る  次(湯ノ口2)へ