黒部ルート見学会 1/2 ナローの上部軌道目当てで見学会に参加しました・・・ 黒部ルート2へ
黒部峡谷鉄道の終点・欅平の奥に、小説「高熱隧道」で有名な上部軌道があることは知っていましたが、一般人は近づくことができない場所でした。 富山県の要請に関西電力が応え、1996(平成8年)から「黒部ルート見学会」が実施されています。 事前に応募して抽選に当選する必要はありますが、一般人でも上部軌道に乗車できることになりました。 →黒部ルート見学会のご案内(関西電力) →黒部ルート見学会(富山県) 学生時代の鉄仲間の、「一路順風!」さんことKiさんが幹事となり、見学会に応募したところ見事当選し、念願の黒部ルートを2012(平成24)年7月27日に乗車できました。誰の心がけがよかったか分かりませんが、当日は絶好の天気に恵まれました。忘れないうちに(もうだいぶ忘れかけていますが・・・)記録にとどめます。我々グループの参加者は他にrailbusさん、Goさんの計4名でした。(なお一路順風!さん、railbusさんはHPを開設しています(相互リンク)。蛇足ですが一路順風!さんはナローファン、railbusさんはトラム・トロリーバスファンです)) ←左の地図は、国土地理院1/20万「富山」S44.10.30発行(上1/4)と、「高山」S44.8.30発行(下3/4)より。 ↑上の写真は展望台から見た黒部ダム(2012/H24.7.27) ←青線が扇沢~黒部ダムのトロリーバス、黒部ダム~欅平が黒部見学ルートです。まず水色線が黒部トンネル内を走るバス、紫色がインクライン、赤色が上部軌道(トロッコ)、緑色が下部軌道(トロッコ)の工事用区間、その上青色の欅平以北は黒部峡谷鉄道です。 |
↙黒部ルート見学会の案内図です(関西電力)。 我々は、黒部ダム→欅平の見学コースに参加しました。こちらの方が倍率が低く当選確率が高いとのことです。 黒部ダムから黒部トンネルバスで10.3km、インクラインで0.8km、上部軌道(762mm専用鉄道)で6.5km、エレベータで垂直に0.2km、工事用トロッコ電車で0.5kmで、黒部峡谷鉄道の終点・欅平に到着します。そこから762mmの黒部峡谷鉄道トロッコ電車で更に20.1km下ると宇奈月温泉です。 |
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↓黒部ルート① 扇沢 2012(H24).7.27 扇沢~黒部ダムの関西電力トロリーバスです。 |
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黒部ルート② 扇沢 2012(H24).7.27 扇沢駅8:30発のトロリーバスから続行運転のトロリーバスを撮りました。 現在、日本に2路線残された(鉄道事業法の)無軌条電車です。もう1本も立山・黒部アルペンルートの立山黒部貫光-立山トンネルトロリーバス(室堂~大観峰)です。 我々4人は、前日に特急「しなの」で「特選とり御飯」弁当とビールで松本へ、松本からトロリーバスファンのrailbusさんは扇沢~黒部ダムの関西電力バスへ直行。残った3人で松本電鉄乗車後、大糸線とバスを乗り継いで大町温泉郷でrailbusさんと合流、温泉に浸かり大宴会?を行いました。 翌朝(7/27)、大町温泉郷からバスで扇沢へ移動、扇沢駅からトロリーバスに乗りました。 |
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黒部ルート③ 黒部ダム 2012(H24).7.27 関電のトロリーバスの終点・黒部ダム駅です。この路線は扇沢駅付近を除くと全てトンネルの中です。そのため(=トンネル内の排気ガス対策)にトロリーバスが採用されたわけですネ。 黒部ダム8:50頃着で、見学会の集合時間(10:30)に余裕で間に合いました。集合場所はこのホームの奥の方です。 1時間以上余裕がありましたので、黒部ダムを見学に行ってきました(一番上の写真)。 |
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黒部ルート④ 黒部ダム集合場所 2012(H24).7.27 集合場所で、本人確認と手荷物検査を受けた後、白ヘルメットを着用。黄色ヘルメットの係員からこの日の予定と注意事項の説明を聞きました。 |
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黒部ルート⑤ 黒部ダム 2012(H24).7.27 黒部ダムに到着するトロリーバスです(10:50頃)。 扇沢を00分・30分の30分おきに出発し黒部ダムまで所要16分です。 続行運転で運行され、この日は4台のバスが続行で走りました。バスの先頭上部に標識灯が3灯付いており、続行の最後のバスが橙色灯2灯点灯、それ以外のバスが緑色灯1灯点灯というルールのようでした。 トンネルの大きさは単線(=1車線)分で、途中に信号所(交換所)があります。 黒部ダム発は毎時05分・35分ですから扇沢~黒部ダムの中央よりやや黒部ダム寄りに交換所があることになります。 |
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黒部ルート⑥ 黒部ダム 2012(H24).7.27 10:50頃に関電のトロリーバス(続行便の最後のバス)が到着直後に、見学隊30名は出発しました。 (上の写真⑤の直後です) トロリーバスが走ってきたトンネルを少し歩き、別のトンネルに待機している見学バスに乗り込みます。 |
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黒部ルート⑦ 黒部トンネル内 2012(H24).7.27 バスに乗って黒部トンネル(10.3km)内を移動中です。 時刻は10:57を表示しています。 なお、この黒部トンネルは、黒部ダムから黒四発電所へ通ずる導水路トンネルに沿って掘られています。 |
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黒部ルート⑧ 黒部トンネル内 2012(H24).7.27 黒部トンネル内の分岐点で下ろされて分岐トンネルの先にある展望台へ向かいます。 |
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黒部ルート⑨ 2012(H24).7.27 黒部トンネル分岐の展望台 『剱岳 点の記』で有名な剱岳が見えました! 上の写真⑧の分岐トンネル先の展望台から見た絶景です。 こんなにはっきり剱岳が見えることは珍しいと、案内していただいた関電の係員さんも感動していました。 |
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黒部ルート⑩ 黒部トンネル内 2012(H24).7.27 展望台から黒部トンネル内に戻り、再びバスに乗ります。 |
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黒部ルート⑪ インクライン上 2012(H24).7.27 展望台で絶景を見たあと、バスに乗ったら数分で終点につきました。ここでインクライン(産業用ケーブルカー)に乗換です。11:30頃でした。 関電の見学会案内図では、作廊谷の地下です。写真左下の黒四発電所に向かいます。 銀色の車体ですが、これは取り外し可能で、巨大な発電機器を運ぶため、積載能力は25tあるそうです。 |
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黒部ルート⑫ インクライン車内 2012(H24).7.27 インクラインの車内に掲示されていた概要図です。 傾斜角34度の急勾配です。 日本のケーブルカー(鉄道事業法の鋼索鉄道)の最急勾配は高尾山のケーブルカー(高尾登山電鉄)で、最大傾斜角31度ということですから、それよりも急勾配になります。 |
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黒部ルート⑬ インクライン車内 2012(H24).7.27 インクラインの車内はこのように平らでした。 傾斜トンネルの中を約20分間走行します。 黄色いヘルメットの係員右のケースの蓋の中にTVモニタがあり、走行中に2002/平成14年の大晦日の、中島みゆきが黒部の上部軌道トンネル内で歌った紅白歌合戦のお宝映像を見せてもらいました。 ↓赤いドレスが中島みゆきさんです! |
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黒部ルート⑭ インクライン上→下 2012(H24).7.27 インクラインに乗って出発しました。 34度の急傾斜を下ります。 先頭から斜め下を写しました。傾斜がわかりにくいですが、やや右に写っている手摺り付の足場が水平です。 |
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黒部ルート⑮ インクライン中間点 2012(H24).7.27 (上から下を見る) インクラインの中間点に差し掛かりました。 下からも車両が上がってきます。 ここで、欅平出発の黒部ルート見学会団体とすれ違います。11:55頃でした。 |
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黒部ルート⑯ インクライン中間点 2012(H24).7.27 (下から上を見る) すれ違ったあと、すぐに移動して後ろの扉から上方向を写しました。 |
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黒部ルート⑰ インクライン下 2012(H24).7.27 間もなくインクライン下の駅に到着します。 真ん中付近に写っている赤い床の部分がインクライン下駅のホームです。 ホームには関電の係員(水色の作業服+黄色ヘルメット)がお出迎えです。 勾配の凄さが分かります。 |
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黒部ルート⑱ インクライン下 2012(H24).7.27 黒部ルート見学会の団体が降りたあとのインクライン下ホームです。 左側に少し写っているレールを見ると勾配の急なことがよく分かります。 |
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黒部ルート⑲ 黒四発電所前駅 2012(H24).7.27 インクラインを降りたところに、上部軌道の「黒部川第四発電所」駅がありました。 あこがれのナロー上部軌道ですが、トロッコに乗るのは少しお預けで、まずホーム上(天井から吊り下げ看板の所)を右に曲がり黒四発電所へ入り、昼食と見学です。 |
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黒部ルート⑳ 黒四発電所 2012(H24).7.27 会議室で持参の弁当を食べたあと、いよいよ黒部川第四発電所の見学でした。 環境保護と厳冬期の雪崩対策のため全ての施設が地下空間に作られた巨大な発電所です。 このあと、紅白歌合戦後に中島みゆきさんが年越しの一夜を過ごしたというちょっと立派な会議室で休憩し、13:10頃に上部軌道のトロッコ乗り場へ行きました。 続きは次ページです。 |
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2015(H27).7.27up | |
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