津島軽便堂写真館

同和鉱業 片上鉄道 2/2   片上鉄道の現役時代と動態保存       片上鉄道1

片上鉄道⑳  railbusさん撮影

 和気 1974(S49).10.26

鉱石を運んでいた片上鉄道の社有貨車です。

津島軽便堂へ、鉱山鉄道などの貴重な写真を提供してもらっているrailbusさんも、1974(昭和49)年に片上鉄道を訪問しました。

railbusさんのホームページは
↓トラ840号は、吉ヶ原駅跡に保存されました
     2015(H27).11.1
片上鉄道(21)  railbusさん撮影

 和気 1974(S49).10.26

和気駅の切り欠きホームに停車するキハ300形の2連です。
和気~柵原間の折返し列車ですね。
片上鉄道(22)  railbusさん撮影

 柵原 1974(S49).10.26

柵原を出発するキハ302+303号です。

側線には鉱石を積んだ貨車が待機していました。
片上鉄道(23)  railbusさん撮影

 柵原 1974(S49).10.26

上の写真(22)の続きです。
柵原を出発した列車の後ろ姿です。
片上鉄道(24)  railbusさん撮影

 美作飯岡 1974(S49).10.26

美作飯岡
(みまさかゆうか)に停車中の列車です。
終点柵原の二つ手前の駅です。
美作飯岡→吉ヶ原→柵原です。
片上鉄道(25)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

廃止から24年後の吉ヶ原駅です。
片上鉄道には、このようなトンガリ屋根の駅舎が数多くありました。
駅舎は綺麗に保存され、駅構内も整備され「柵原ふれあい鉱山公園」になり、月に一度、展示運転が片上鉄道保存会により行われています。
 →片上鉄道保存会

その運転日に合わせて、 昔の鉄仲間8人で出かけました。津島軽便堂へ写真を提供してもらっているrailbusさん、Koさん、Nさん、一路順風!さんも一緒でした。 この前々日に岡山のワイン電車で宴会、前日には井笠鉄道の遺構巡りのあと下電ホテルで大宴会、この日は下津井・西大寺の遺構巡りをしたあと、ここへ到着!
片上鉄道(26)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

駅にキハ303号が到着しました。
元国鉄キハ41000形です。「ふるさと」のヘッドマークを付けていました。
右のほうには青に白帯の客車も保存されています。
片上鉄道(27)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

構内踏切から見ました。

この吉ヶ原駅は、終点柵原の一つ手前です。手前側が終点側と思っていたのですが、後で調べたら、向こう側が柵原側でした。

向こうの方に線路が延びており、少し先の「黄福柵原」駅まで車両を復活運転しています。

我々はこの列車に乗り、黄福柵原に向かいました。
片上鉄道(28) Nさん撮影

吉ヶ原~黄福柵原 2015(H27).11.1

黄福柵原駅のホームから見た吉ヶ原駅では、キハ312号が停車中です。
片上鉄道の復活運転は、この直線区間で行われています。

一緒に出かけた鉄仲間が、左のお立ち台で312号を待っています。
ここで撮った写真が次の(29)です。
片上鉄道(29)

吉ヶ原~黄福柵原 2015(H27).11.1

白い煙を上げて、吉ヶ原駅を出発したキハ312号です。

白煙というより紫煙と言ったほうが良い感じですね!
片上鉄道(30)

黄福柵原 2015(H27).11.1

現役時代の吉ヶ原~柵原間にできた黄福柵原駅です。
復活した線路の終点です。
2本の列車が並びました。
片上鉄道(31)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

吉ヶ原駅の和気・片上側です。
こちら側に車庫があるので、この2両編成は一旦車庫へ入ります。
片上鉄道(32)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

上の写真(31)の反対側を見ました。
303号の後ろには702号を連結していました。
片上鉄道(33)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

駅舎の中も、昔の面影がそのまま残っていました。

ホームを見ると、気動車列車に代わり客車列車が運転されるようです。
片上鉄道(34)

吉ヶ原~黄福柵原 2015(H27).11.1

稲刈りの終わった田圃で、客車列車が来るのを待ちました。
DD13タイプが紫煙をたなびかせ、客車を1両引っ張ってきました。

客車列車が通り過ぎた後、吉ヶ原駅近くの踏切で戻ってくるのを待ちました。踏切警手が遮断機を下ろした後、客車列車が推進運転で戻ってきました。
片上鉄道(35)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

DD13タイプ+客車は、踏切を通り過ぎ推進運転で吉ヶ原駅へ戻っていきました。
駅構内の全景です。
片上鉄道(36)

吉ヶ原駅跡 2015(H27).11.1

到着した客車列車から大勢降りました。
片上鉄道(37) 2015(H27).11.1

 柵原ふれあい鉱山公園

吉ヶ原駅(跡)の横の芝生の上に柵原鉱山の坑道内で活躍したL形電気機関車が保存されていました。
「EB403」号と「三菱」電機の銘板が貼ってありました。
トロッコファンの私は大喜びしました!

背景の立派な建物は、柵原鉱山資料館です。

柵原ふれあい鉱山公園
片上鉄道(38) 2015(H27).11.1

 柵原ふれあい鉱山公園

上の写真(32)の反対側から見たEB403です。
片上鉄道(39) 2015(H27).11.1

 柵原ふれあい鉱山公園

バケットローダーも2台おいてありました。
坑道内で、鉱石をトロッコ(鉱車)に乗せる機械です。
片上鉄道(40) 2015(H27).11.1

 柵原ふれあい鉱山公園

もう1台のL形電気機関車は楕円窓の愛嬌ある顔でした。
グランビー鉱車をつないで保存されていました。
片上鉄道(41) 2015(H27).11.1

 柵原ふれあい鉱山公園

バッテリー機関車です。
犬小屋のような車庫の中にも、もう1台の機関車がいました。


これが、柵原ふれあい鉱山公園で撮った最後の写真です。
片上鉄道の車両・駅施設だけでなく、柵原鉱山のナローの機関車も見られて嬉しかったです(恥ずかしながら、現地へ行くまでナローの機関車が保存されていることを知りませんでした・・・)

片上鉄道保存会に感謝すると共に、これらの鉄道遺産が末永く保存されることを願っています。
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参考図書: 「新・消えた轍9中国-ローカル私鉄廃線跡探訪-」寺田裕一著 ネコ・パブリッシング2010.8.31発行