旭川電軌 1/2 大雪山に見守られ、道路上を混合列車が走っていました
日本最北の路面電車が走った町:旭川には旭川市街軌道と、旭川電気軌道がありました。 旭川の市内電車だった市街軌道は、1956(昭和31)年に廃止となりましたが、旭川電軌は1972(昭和47)年の年末まで走っていました。 旭川電軌は、軌道でありながら貨物扱いをしていて、私が大好きな混合列車が走っていました! 混合列車を撮りに行こうと、1973(昭和48)年の春休みに訪問を計画しましたが、残念ながらその前に廃止になってしまいました。 ということで、railbusさんと、Nさんの写真をご覧ください。 左の地図は、国土地理院1/20万「旭川」S41.2.28発行より 撮影地最寄り駅に○を付け、駅名を記入しました。 |
旭川電軌① 旭川四条 1971(S46).12.27 railbusさん撮影 旭川電軌の起点・旭川四条のカーブしたホームに停車中の501号です。 隣の側線には101号。貨物用のホームもありました。 国鉄の旭川四条駅は、この写真の右側にあったのですが、当時はまだ正式な駅ではなく「仮乗降場」→Wikipediaでした。乗降客が多ければ正式な駅になるはずですから、乗換客もそんなに多くなかったと思われます。旭川電軌廃止後の1973年9月、周辺の国鉄線が高架化されたのに伴い、旭川四条は正式な駅に昇格しました。 |
旭川電軌② 旭川四条 1971(S46).12.27 railbusさん撮影 左の写真の少し左側から撮った101号です。 右には、501号が後ろに無蓋車トラを連結して、まもなく旭川四条を出発します。 railbusさんは1971(昭和46)年に、冬の北海道撮影旅行で旭川電軌を訪問しました。この写真を撮ったあと、501号の混合列車に乗車して東川へ向かいました。 |
旭川電軌③ railbusさん撮影 旭正 1971(S46).12.27 旭正の小さなホームにお客さんが大勢待っています。 東川行きの電車501号から後ろを見て撮った写真です。この電車の後ろに貨車(無蓋車トラ)をつないでいます。更にその後ろには100形電車がいます(続行運転?)。 東川線の旭正で列車交換しました。 反対側の線路に、旭川四条行き1001号が貨車を引っ張って、ホームに到着するところです。 混合列車同士の交換ですね。 |
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旭川電軌④ railbusさん撮影 東川 1971(S46).12.27 終点の東川に到着した501号です。 電車に荷物を積み込んでいます。 手前側には、旭川四条から引っ張ってきたトラがそのままつながれています。 |
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旭川電軌⑤ railbusさん撮影 東川 1971(S46).12.27 トラを側線に入換するため、一旦本線に出た501号です。 上の写真③の逆方向を見ています。 農業倉庫群があり、軌道線の終点としては立派な駅でした。 |
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旭川電軌⑥ railbusさん撮影 東川 1971(S46).12.27 終点の東川には、現役を引退したような、木造2軸の10号がいました。 パンタが上がっていますので、構内入換用に使われていた感じです。 |
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旭川電軌⑦ railbusさん撮影 東川 1971(S46).12.27 10号の晴れ姿?です。 東川駅構内には貨車がたくさん止まっており、貨物輸送が盛んであったことが偲ばれます。 入換用に10号が常駐していたことも納得できます。 |
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旭川電軌⑧ railbusさん撮影 東川 1971(S46).12.27 マスクの少年が良い感じですね! まもなく501号の旭川四条行きが、東川を出発します。 |
旭川電軌⑨ 東川 1971(S46).12.27 railbusさん撮影 終点・東川の駅舎です。 |
旭川電軌⑩ 東川 1971(S46).12.27 railbusさん撮影 東川ホームの駅名標です。 |
旭川電軌⑪ railbusさん撮影 ←車内 1971(S46).12.27 東川から旭川追分に向かう501号の車内です。 若い女性車掌さんが、鋏と切符の束を持って車内巡回です。 |
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↑旭川電軌⑫ railbusさん撮影 旭川追分 1971(S46).12.27 老練な運転士さんです。 |
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←旭川電軌⑬ railbusさん撮影 旭川追分 1971(S46).12.27 分岐駅です。右方向が東川方面で、左方向へ行けば、有名な旭山動物園のある旭山公園です。 Wikipediaで調べると、旭山動物園は1967(昭和42)年開園したと書いてありますので、この写真を撮ったときには既にあったわけですが、当時は無名の動物園でした。 写真の102号は、旭川追分を出発していく、旭山公園行きの列車と思われます。 100形電車は、旭川四条方にポールを付けていました。 →続きは次のページ |
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2013(H25).5.27up | |
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参考図書: 「新・消えた轍2 北海道・北東北-ローカル私鉄廃線跡探訪-」寺田裕一著 ネコ・パブリッシング 20011.8.30発行