岡山臨港鉄道
岡山の少し南の大元駅から岡山臨港鉄道が出ていました。 大元~岡山港8.1kmの鉄道でしたが、1973(昭和48)年1月1日に岡南元町~岡山港の旅客営業を廃止し、1984(昭和59)年12月30日に全線廃止となりました。 KoさんとNさんは昭和46年に一緒に訪問しました。Nさんはその後昭和53年にも再訪しました。私は廃止直前の昭和59年に訪問しました。 その写真をご覧ください。 ←国土地理院1/20万「岡山及丸亀」S49.10.30発行より 岡山臨港鉄道を青でなぞり駅を記入しました。岡南(こうなん)が付く駅名が多くあります。 ↓宇野へ向かう電車に乗ると、岡山の次が大元駅です。 |
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岡山臨港↑① Koさん撮影 ←② Koさん撮影 大元 1971(S46).12.29 大元駅に停車中のキハ1003号です。 この気動車は、元常磐炭鉱キハ21号で小型の好ましいスタイルでした。 国鉄宇野線のホームの片隅に岡山臨港鉄道のホームがありました。 |
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岡山臨港③ Koさん撮影 大元~岡南新保 1971(S46).12.29 大元から少し歩いてカラーで撮りました。 Koさんは鉄研仲間(Nさん含む)3人で、ナローの下津井電鉄へ行った帰りに寄り道しました。 |
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岡山臨港④ Koさん撮影 大元~岡南新保 1971(S46).12.29 キハ1003号が通り過ぎたところです。 Koさんが撮った岡山臨港鉄道の最後の写真です。 結局、Koさんは岡山臨港鉄道に乗らなかったということです。 |
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岡山臨港⑤ Nさん撮影 大元~岡南新保 1971(S46).12.29 Nさんは踏切で待ちました。 上の写真④に写っている踏切です。 踏切待ちの自転車と車を見れば、Koさんが撮った列車と同じです。 |
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岡山臨港⑥ Nさん撮影 岡南元町 1971(S46).12.29 岡南元町に列車が入ってきました。 この駅の直ぐ向こう側に南岡山駅があり、機関区(車庫?)もありました。 |
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↙交通公社時刻表 1972(昭和47)年4月号の岡山臨港鉄道の欄です。1972.3.15に新幹線の岡山開業に伴うダイヤ白紙改正が行われましたので、写真撮影時のダイヤとは異なりますが、列車本数は大差なかったと思われます。 岡南元町~岡山港の旅客営業廃止は1973(S48).1.1となっていますが、この時刻表のとおり、岡山港まで行く列車は朝の1往復だけで、他は岡南元町折り返しでした。 |
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岡山臨港⑦ Nさん撮影 南岡山 1971(S46).12.29 岡山臨港鉄道が開業に購入した旧中国鉄道の気動車です。 向こう側に荷台が付いています。 3002号は、1970(昭和45)年に廃車となったということですから、これは廃車となってから後の写真です。 |
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岡山臨港⑧ Nさん撮影 南岡山 1978(S53).4.30 上の写真①~⑦の6年後です。Nさんが再訪しました。 キハ5002号は、元江若鉄道の気動車でした。 日本車輌製の流線型の機械式ガソリンカーで、戦後ディーゼル化され、1969(昭和44)年の江若鉄道廃止後、岡山へやってきました。 |
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岡山臨港⑨ Nさん撮影 南岡山 1978(S53).4.30 上の⑧と同じ5002号です。 逆の運転台側から見ました。 |
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岡山臨港⑩ Nさん撮影 南岡山 1978(S53).4.30 右の5001号も、元江若鉄道の気動車です。 前面が大改造され「宇宙人顔」といわれたそうです。 |
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岡山臨港⑪ Nさん撮影 南岡山 1978(S53).4.30 岡山臨港鉄道が国鉄DD13形と同じ機関車を自社発注し1961(昭和36)に導入した機関車です。 当初105号を名乗っていましたが、DD1351号になりました。 |
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岡山臨港⑫ Nさん撮影 南岡山 1978(S53).4.30 車庫のあった南岡山です。 岡南元町方から見ていますが、岡南元町~南岡山間はわずか0.3km! |
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岡山臨港⑬ 大元 1984(S59).10.14 大元駅に三列車がそろいました。 白發中「大三元!」なーんちゃってね! 上の写真⑧~⑫の6年後です。 岡山臨港鉄道廃止の2ヶ月半前に私も最初で最後の訪問をしました。 (会社の慰安旅行のついでだったので、乗りつぶしが目的でした) 一番右の岡山臨港鉄道の湘南形気動車7001号に乗って、岡南元町へ向かいました。 7001号は、夕張鉄道→水島臨海鉄道を経て岡山臨港鉄道に来ました。 |
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岡山臨港⑭ 岡南元町 1984(S59).10.14 大元から終点の岡南元町まで7001号に乗りました。 列車を降りたら7001号はそのまま車庫の方へ回送されました。 この直ぐ向こう側に南岡山の車庫がありました。 |
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岡山臨港⑮ 南岡山 1984(S59).10.14 回送された7001号を追いかけて車庫で撮りました。 元夕張鉄道の7001号は、上の写真⑬のように片側は湘南形でしたが、大元側はこんな切り妻型で窓も片側にしかありませんでした。 |
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岡山臨港⑭ 南岡山 1984(S59).10.14 上の写真③~⑤と同じキハ1003号です。 廃止直前に紀州鉄道へ譲渡されたということです。(この写真は廃止2ヶ月半前ですから、この直後に譲渡されたことになります) 紀州鉄道ではキハ605号と改称しましたが、一度も営業運転に使われないまま2000(H12)年に「ふるさと鉄道保存協会」に譲渡され、有田鉄道の終点・金屋口で保存され、そのまま有田川の鉄道公園に残されています。 →編集長敬白2010.3.25 岡山臨港鉄道は、この写真を撮った2ヶ月半後に廃止されました。 |
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津島軽便堂 | 2015(H27).2.28up |
参考図書: 「新・消えた轍9中国-ローカル私鉄廃線跡探訪-」寺田裕一著 ネコ・パブリッシング2010.8.31発行