同和鉱業小坂鉄道   日本最大の銅鉱山:小坂鉱山のためにナローで出来た鉄道でした

同和鉱業小坂鉄道は、日本最大の銅山といわれた小坂鉱山のための鉄道でした。
一部区間は官有の森林鉄道を譲り受けて、大館〜小坂を762mmのナローゲージで1908(明治41)年に開通させました。1914(大正3)年には大館〜花岡も開通しました。
その後、小坂〜茂内〜小雪沢の勾配区間を電化し、ナローの電気機関車が活躍した時代もありました。
1962(昭和37)年に、1067mmへの改軌が完了し、非電化区間の蒸気機関車が消え、ディーゼル化されたついでに電化区間も非電化となり、併せてディーゼル化されました。
1994(平成6)年に旅客営業が廃止され、2008(平成20)年に貨物営業を休止、翌年廃止されました。
左の地図は、国土地理院1/20万「弘前」 S48.12.28発行より
小坂鉄道@

 小坂 1972(S47).3.16

私が小坂鉄道を訪問したのは、1972(昭和47)の3月16日でした。
当時の簡単なメモによれば、大館に昼頃到着し、小坂鉄道に乗り、小坂着は13:03でした。

小坂駅に停車中のキハ2100形です。
いかにも日本車両製という感じのする気動車でした。
小坂鉄道A  Nさん撮影

 小坂 1977(S52).6.19

Nさんが小坂鉄道を訪問したのは、1977(昭和52)年6月19日でした。

「あけぼの」で大館に着き、小坂には10:12着でした。

広い構内で、右手に車庫があり、手前が大館方です。
小坂鉄道B

 小坂 1972(S47).3.16

DD13タイプの機関車もいました。
入換をしています。

小坂鉄道C  Nさん撮影

 小坂 1977(S52).6.19

洗車台に停車中のキハ2100形です。
後方には大きなタンクがありました。

たぶん、小坂駅のホームから見た風景です。
小坂鉄道D  Nさん撮影

 小坂 1977(S52).6.19

小坂駅前には、軽便鉄道時代の機関車と客車がきれいに保存してありました。


上の写真@の左隅に小さく写っています。
E 小坂 1972(S47).3.16 車庫とDD133号です。 F 小坂 1972(S47).3.16 DD13タイプが2両写っています。
小坂鉄道G

小坂付近 1972(S47).3.16

DD13タイプの単機回送が戻ってきました。
この日、私は13:03に小坂に着き、15:35の列車で小坂をあとにしましたので、その間の写真です。
メモによれば、鉄道部の事務所へ行ってダイヤを聞いたと書いてありましたので、小坂から少し歩いて、単機回送を待ちました。

重連単機?
小坂鉄道H

小坂付近 1972(S47).3.16

上の写真Gの続きです。振り向いて撮りました。
振り向けば、小坂の構内です。
↑小坂鉄道I 小坂 1972(S47).3.16

DD13タイプの機関車を整備しています。
←小坂鉄道J 雪沢温泉〜新沢 1972(S47).3.16

小坂から帰りの列車で、雪沢温泉15:56に途中下車しました。

少し歩いて、小坂行きの貨物列車を待ちました。
小坂鉄道K

雪沢温泉〜新沢 1972(S47).3.16

左上Jの貨物列車の後ろ姿です。 
小坂鉄道L  Nさん撮影

篭谷付近 1977(S52).6.19

小坂11:10→篭谷11:20で篭谷へ移動し、その近くで小坂行きの列車を撮りました。
 
小坂鉄道M  Nさん撮影

 篭谷 1977(S52).6.19

なかなか雰囲気のある駅でした。
 
小坂鉄道N  Nさん撮影

 篭谷 1977(S52).6.19

雰囲気のある駅でしたので、望遠でもう1枚。
この列車から降りたお客さんが家路を急いでいます。
 
小坂鉄道O  Nさん撮影

 大館 1977(S52).6.19

大館駅の小坂鉄道のホームです。

花岡から小坂行きの列車が到着したようです。
大館で折り返します。
小坂鉄道P  Nさん撮影

 大館 1977(S52).6.19

小坂鉄道の大館駅前風景です。
国鉄の駅から少し離れていました。
小坂鉄道Q

 大館 1972(S47).3.17

大館で入換に活躍するC形のディーゼル機関車です。
小坂鉄道R  Nさん撮影

 花岡 1977(S52).6.19

もう一方の終着駅、花岡です。
こちらも鉱山があったため広い構内でした。

ホームにキハ2105号が停車中です。
14:36に到着し、14:43に折返しました。
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参考図書:「軽便追想」高井薫平著 ネコ・パブリッシング1997.4発行
      「新・消えた轍2北海道・北東北-ローカル私鉄廃線跡探訪-」寺田裕一著 ネコ・パブリッシング2011.8.30発行