上信電鉄の貨物列車
上信電鉄の路線図です。 1897(明治30)年に、上野(こうずけ)鉄道として高崎~下仁田間33.7kmで開業、当初は軌間762mmの軽便鉄道で、沿線には世界遺産になった富岡製糸場もありました。1921(大正10)年に上信電気鉄道と改称し信州の羽黒下(小海線)まで延伸を計画しました。その3年後に1067mmへ改軌し電化しましたが、信州までは延伸できませんでした。1964(昭和39)年には社名を略称の上信電鉄と改称しました。 1994(平成6)年までは貨物列車が走っていました。私とNさんが訪問した昭和50年代(1970年代後半)の貨物列車の写真をご覧ください。 ←左の地図は、 国土地理院「長野」S42.6.30発行(左4/5)、 「宇都宮」S43.6.30発行(右1/5)より 上信電鉄線を赤でなぞり、両端の駅と撮影最寄り駅を記入しました。 |
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上信電鉄① 吉井 1978(S53).8.4 上信電鉄の名物電気機関車デキ1形です。 1924(大正13)年に上信電鉄が改軌・電化した際、ドイツのシーメンス社から3両購入した可愛らしい凸形電気機関車です。 私が上信電鉄を訪問した1978(昭和53)年に、高崎から乗った電車がとある駅で、デキ重連の貨物列車とすれ違ったので慌てて途中下車しました。 デキ1形の詳細は →Wiki上信電鉄デキ1形参照 |
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上信電鉄② 吉井 1978(S53).8.4 島式ホームと貨物ホームと側線のある大きな駅でした。 いろいろ調べた結果、この駅は吉井駅という結論に達しました! |
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上信電鉄③ 吉井 1978(S53).8.4 先頭がデキ3号、次位がデキ1号の貨物列車でした。 |
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上信電鉄④ 吉井 1978(S53).8.4 ドイツ・シーメンス製のデキ1形デキ1号です。 |
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上信電鉄⑤ 馬庭~吉井 1978(S53).8.4 鏑川(かぶらがわ)の鉄橋を渡る1000形です。 1976(昭和51)年に新潟鉄工で製造された、当時の中小私鉄としては画期的な電車でした。 クモハ1001-モハ1201-クハ1301の3両組成でした。 →Wiki上信電鉄1000形 吉井駅で停車していた貨物列車を撮ろうと、この鉄橋まで急いで歩き、待っていたら、まずこの電車がきました。 |
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上信電鉄⑥ 馬庭~吉井 1978(S53).8.4 本命の貨物列車です。 頑張って歩いた甲斐がありました。 |
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上信電鉄⑦ 馬庭~吉井 1978(S53).8.4 本命列車ですから、もう1枚! この鉄橋を渡ると馬庭駅です。 |
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上信電鉄⑧ 馬庭 1978(S53).8.4 馬庭駅まで歩いて行くと、先ほど鏑川鉄橋で撮った貨物列車が停まっていました。 |
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上信電鉄⑨ 馬庭 1978(S53).8.4 線路を跨いで反対側から撮りました。ホーム手前の踏切を貨物列車がふさいでいました。 |
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上信電鉄⑩ 馬庭 1978(S53).8.4 少し後ろから撮りました。 |
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上信電鉄⑪ 馬庭 1978(S53).8.4 貨物列車が馬庭駅を出発しました。 |
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上信電鉄⑫ 馬庭 1978(S53).8.4 出発した貨物列車の後ろ姿です。 これを撮ったあと馬庭駅から電車に乗り、終点の下仁田へ向かいました。 |
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上信電鉄⑬ 下仁田 1978(S53).8.4 終点・下仁田に到着した1000形です。 上の写真⑤で撮った1000形が、高崎で折り返し、その電車に乗って下仁田へ到着したと思われます。 |
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上信電鉄⑭ 下仁田 1978(S53).8.4 下仁田駅の全景です。 貨車がたくさん止まっています。 背景の山が特異な形状でした。 |
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上信電鉄⑮ 下仁田 1978(S53).8.4 カラーでも1枚撮りました。 白いのが1000形電車で、その左の濃いピンクに紫帯の電車は、1000形が登場するまで上信電鉄の顔だった200-300形です。 |
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上信電鉄⑯ Nさん撮影 下仁田 1975(S50).7.20 Nさんも私より3年前に下仁田を訪問しました。 デキが入換中でした。貨物ホームに白石工業の建物があります。文字通りの白い石=石灰石を扱っていたようで、生石灰輸送用の鉄製有蓋車:テムが停まっていました。 |
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上信電鉄⑰ Nさん撮影 下仁田 1975(S50).7.20 入換中の無蓋車:トラには石炭が積み込まれています。 この付近に炭鉱はないはずなので、工場の燃料用に運ばれてきた到着貨物と思われます。 |
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上信電鉄⑱ Nさん撮影 下仁田 1975(S50).7.20 たくさんの貨車を入換していました。 この日の貨物列車は、重連でなくて単機牽引だったようです。 |
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上信電鉄⑲ Nさん撮影 下仁田 1975(S50).7.20 上作用の連結器を引っ張り上げ、連結準備をしています。 デキ1形最後の写真です。 上信電鉄から貨物列車はなくなりましたが、このデキは今も現役で、イベントなどで活躍しているようです! |
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上信電鉄⑳ Nさん撮影 下仁田~千平 1975(S50).7.20 デハ200形とクハ300形の2両編成が走ります。 →Wiki上信電鉄200形参照 終点の下仁田から一つ手前の千平まで歩いて撮りました。 |
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津島軽便堂 | 2016(H28).11.3up |
参考図書: 「世界の鉄道'76」朝日新聞社1975(S50).10.14発行