北海道 開拓の村 馬車鉄道が走る村
札幌郊外に北海道開拓の村があります。 そこには、馬車鉄道が走っていると聞き、学生時代の鉄仲間と訪問しました。 この開拓の村は、明治以降の北海道開拓時代の建物などが保存され、犬山の明治村に匹敵する素晴らしい施設だと思いました。その中でも馬車鉄道(軌間762mm)は人気の中心で、馬車列車が近づいてくると一般観光客もカメラ(スマホ)を向けます。我々も馬車鉄道がなければ、ここを訪問することはなかったでしょう。 馬車鉄道は、左図のように入口(旧札幌停車場)を入ってすぐの場所から出ていました。 両端部は単線(赤線)で、中央部は複線(青線)になっていて全長が約500mです。 訪問時の馬車鉄道の運行(月~土曜)は、旧札幌停車場前を9:20、10:00、10:40、11:20と40分毎に出発、500mほど先の終点まで約6分で走行(歩くより少し早い速度)、終点では、馬を切り放し馬は小休憩、4分後に進行方向に馬を連結、すぐ出発(最初が9:30発でその後40分毎)というパターンでした。札幌停車場前に戻った列車も、馬は切り放されすぐ近くで餌を食べながら休憩、御者と車掌(兼切符販売員)も休憩するパターンでした。(日・祝日は増発) まずは馬車鉄道に乗ることにして、9:20の始発列車に乗りました(250円)。終点で降り、入換(機廻し→馬廻?)シーンを撮り、折返し列車を、撮る-走る-撮る-走るの繰り返しで、(年甲斐もなく…)息を切らせながら全線(約500m)追いかけました。とても疲れたので、この後、午前中の3往復(11:30頃まで)の列車は撮影ポイントを決めて撮りました。その撮影間合いで開拓村を見学しました。 写真は入口→奥(左図下→上)に向けて掲出します |
開拓の村① 2019(R1).10.12 起点の札幌停車場の前で出発準備中の鉄道馬車です。 機関車牽引の場合、終点で折り返すために機廻し線が必要ですが、馬牽引の場合、連結部を切り離して馬を逆方向へ付け替えるだけで済みます。連結は簡単で、客車から出ている鉄パイプの上に、馬が引きずっている鉄パイプを乗せ、ピンを上から差し込むだけでした。 出発直前まで馬は待機し、馬を連結してすぐに出発しました。 |
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開拓の村② 2019(R1).10.12 馬車鉄道の起点です。 馬車が出発しました。 後方の立派な建物は、旧札幌停車場(縮小して再現)で、開拓の村の出入口になっています。 進行方向(入口→奥) |
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開拓の村③ 2019(R1).10.12 馬車鉄道の客車内です。小さな車内でした。 客車は当然複製ですが、日本車輌(昭和56年)の銘板が付いていました。 |
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開拓の村④ 2019(R1).10.12 停車場近くの待合旅館の前を札幌停車場に向かいます。 ここから単線になるため、分岐器を通過中です。 (上の地図参照) 進行方向(奥→入口) |
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開拓の村⑤ 2019(R1).10.12 開拓の村の目抜き通りを走る列車です。複線区間のほぼ中央、交番(南一条巡査派出所)前で、お巡りさんの挨拶を受け終点に向かいます。 紅葉がきれいでした。 |
開拓の村⑥ 2019(R1).10.12 札幌警察署南一条巡査派出所の前です。上の写真⑤の逆方向から見ました。アカシア並木の中を札幌停車場に向かう列車です。馬車鉄道が風景の中に溶け込み、素晴らしい情景だと感じました。 |