津島軽便堂写真館
国土地理院1/20万「浦河」昭和41年発行に加筆
日高線を赤く塗り、富内線を青く塗る。主要駅と撮影最寄駅を記入
日高線は、苫小牧~様似146.5kmの長大なローカル線です。かつては札幌から襟裳岬へ向かう観光客用に急行「えりも」が走った時代もありました。菱形の北海道の左下の海岸沿いを走る路線で、何度も災害に見舞われました。
2018(平成30)年の秋以降は、鵡川~様似間が不通になっており、このまま廃止される見込みです。

この路線をNさんが何度か訪ねましたので、その写真をご覧ください。併せて、途中の鵡川駅から分岐していた富内線の終点・日高町の写真もご覧ください。           

日高線・富内線      昔は襟裳岬へ向かう観光客も利用しました。

日高線① Nさん撮影

日高三石~蓬栄 1971(S46).3.26

日高線沿線には、競走馬サラブレッドの牧場がたくさんあることで有名です。
その牧場で、サラブレッドと蒸気機関車をまとめようとしました。
様似へ向かうC11牽引の貨物列車です。
日高線② Nさん撮影

日高三石~蓬栄 1971(S46).3.26

次の様似行き貨物列車ですが、馬を意識しすぎたのか、ちょっと失敗でした。

Nさんは鉄研仲間と数人で、北海道周遊券を使い、苫小牧を朝出発し日高三石に10:40から約5時間滞在しましたが、満足できる写真は撮れませんでした・・・(この間に苫小牧行きのC11牽引貨物列車も通りましたが露出に失敗)
日高線③ Nさん撮影

 様似 1972(S47).4.5

終点・様似で一休みする二つ目玉のC11-210です。
転車台と給水塔・給炭台があり、ローカル線の終点にしては立派な駅でした。


Nさんは、広尾線を乗り、終点広尾からバスで様似へ到着しました。
日高線④ Nさん撮影

 様似 1972(S47).4.5

二つ目玉のC11-210のアップです。
日高線⑤ Nさん撮影

様似~西様似 1972(S47).4.5

様似駅の近く鉄橋で貨物列車を待ちました。
良い感じの煙を吐いて通りました。

これが、国鉄時代の日高線の最後の写真です。
日高線⑥ Nさん撮影

新冠~節婦 1995(H7).8.27

海沿いを走るキハ130形気動車です。

キハ130形は、JR北海道が日高線向けに製造した気動車で、第三セクター向けに開発された小型軽量気動車(LEカーより少し大きい)と同タイプです。

ここから下は国鉄→JR化後の写真です。
Nさん3回目の日高線訪問で、静内で前泊したあと、タクシーでこの撮影ポイントへ行きました。
日高線⑦ Nさん撮影

新冠~節婦 1995(H7).8.27

海岸線を走るキハ130形単行を俯瞰しました。
上の写真⑥のトンネル上の展望台からの景色です。
日高線⑧ Nさん撮影

新冠~節婦 1995(H7).8.27

海岸線を走るキハ130形です。

上の写真⑥と同じ場所から撮りました。
↑日高線⑨ 厚賀 1995(H7).8.27 Nさん撮影

上の写真⑥~⑧を撮った後、この列車で新冠から厚賀へ移動しました。
このキハ130形は、防寒対策や塩害対策が不十分だったようで、製造12年後の2000(平成12)年に一般運用を外れ廃車になりました。
←日高線⑩ 厚賀~大狩部 1995(H7).8.27 Nさん撮影

海岸段丘から線路を俯瞰する、日高線の絶景ポイントです。
日高線⑪ Nさん撮影

厚賀~大狩部 2002(H14).10.19

左上の写真⑩と同じ絶景ポイントを7年後に再訪しました。

日高線からキハ130形が引退し、国鉄型のキハ40形が導入されました。

↑日本交通公社時刻表
  1985(S60)年7月号より
富内線付近を切り抜きました。
石勝線↖①・←② Nさん撮影

 占冠 1985(S60).6.22

占冠15:17発の函館発釧路行きの特急「おおぞら7号」です。
同じ列車の到着①と、出発した後ろ姿②です。
キハ183系で、釧路側の先頭車は、先頭車化改造された貫通型(写真①)、札幌側の先頭車はオリジナルの非貫通型(写真②)でした。

Nさんは、富内線に乗るため占冠からバスで日高町に向かいました。
そのバスの待ち時間の間に通った特急を撮りました。

なお、当時の時刻表によれば、占冠~日高町のバスは1日3往復、富内線鵡川~日高町の列車は1日4往復でした。
富内線① Nさん撮影

 日高町 1985(S60).6.22

日高町駅の駅舎です。

占冠15:29→日高15:59着のバスに乗り、日高町16:06発の列車に乗り継ぎました。
富内線② Nさん撮影

 日高町 1985(S60).6.22

日高町駅に停車中のキハ22形です。駅舎側から撮りました。
富内線③ Nさん撮影

 日高町 1985(S60).6.22

日高町駅に停車中のキハ22形を別のアングルから撮りました。

この写真を撮った後、この列車に乗り富内線を完乗しました。
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参考図書:国鉄監修 時刻表1985(S60)年7月号 日本交通公社発行